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セーブ王・ホランドがオプションを破棄してFAに

2017.11.6 14:22 Monday

 今季41セーブをマークしてケンリー・ジャンセン(ドジャース)とともにナ・リーグのセーブ王に輝いたグレッグ・ホランド(ロッキーズ)が来季の選手オプションを破棄し、フリーエージェント(FA)となった。一流クローザーの一人として、今オフのFA市場の注目株となりそうだ。

 ホランドは2013年からの3シーズンで125セーブを記録するなど、ロイヤルズのクローザーとして活躍していたが、2015年のシーズン終盤に右肘を故障。トミー・ジョン手術を受けることになり、2016年は無所属のまま全休した。今季は復活をかけて1年契約+オプション1年でロッキーズと契約し、61試合に登板して3勝6敗41セーブ、防御率3.61をマーク。8月に11試合で防御率13.50と大炎上したため、シーズン通算の成績は冴えないものとなってしまったが、自身初のセーブ王に輝くなど復活をアピールした。すでにスポーティング・ニュース社が選出するナ・リーグのカムバック賞に選出されており、日本時間11月9日に発表される選手間投票による各賞でもカムバック賞の最有力候補と見られている。

 来季の契約は年俸1500万ドルの選手オプションとなっていたが、ホランドがこれを破棄。セーブ王という実績を引っ提げて、ホランドは複数年契約を模索しており、ロッキーズが提示するであろうクオリファイング・オファー(QO)も拒否が濃厚だ。クローザーを求めている球団は少なくなく、ウェイド・デービスがFAとなるカブス、絶対的クローザー不在のツインズやカージナルスなどがホランド獲得に興味を示すと見られるが、当然ながらロッキーズと再契約を結ぶ可能性も残されている。なお、ホランドがQOを拒否したうえで他球団と契約した場合は、ロッキーズに来年のドラフトで補償指名権が与えられることになる。通算186セーブの実績を誇る31歳右腕は来季、どのチームで試合の最後を締めくくるのだろうか。


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