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名投手・ハラデイが飛行機事故で死亡

2017.11.8 10:46 Wednesday

 2000年代を代表する名投手が早すぎる死を迎えた。ブルージェイズとフィリーズで計16シーズンにわたってプレイし、通算203勝、サイ・ヤング賞2回、オールスター・ゲーム選出8回という輝かしい実績を誇るロイ・ハラデイが日本時間11月8日、飛行機事故により死亡した。40歳の若さだった。

 現地の報道によると、ハラデイが操縦する小型飛行機は日本時間11月8日午前2時ごろにメキシコ湾へ墜落。ハラデイはそのまま亡き人となった。小型飛行機に乗っていたのはハラデイだけであり、事故の前に救難信号は発せられていなかったという。事故の原因は現在調査中とのことだ。ハラデイはフロリダ州クリアウォーター近郊で暮らしており、妻のブランディと2人の息子を残してこの世を去ることになってしまった。

 ハラデイはブルージェイズとフィリーズの2球団でエースとして活躍。全盛期と言える2002年から2011年までの10シーズンでマークした170勝はメジャー最多の数字であり、同期間は平均219イニングを投げて170勝75敗、防御率2.97という素晴らしい成績を残した。ブルージェイズ時代の2003年にはリーグ最多の22勝をマークしてサイ・ヤング賞を初受賞。フィリーズへ移籍した2010年にもリーグ最多の21勝をマークして2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。完投が多いことでも知られ、メジャーデビューを果たした1998年以降の67完投は今もなおメジャー最多の数字。現役選手ではCCサバシアの38完投が最多であり、ハラデイの数字が抜かれることは当分の間なさそうだ。

 また、2010年5月29日のマーリンズ戦では完全試合を達成(115球、11奪三振)。同年のナ・リーグ地区シリーズ第1戦(対レッズ)ではポストシーズン史上2人目となるノーヒッターを達成した(104球、8奪三振、1四球)。

 名投手の突然の死に対し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明を発表。Twitter上ではブルージェイズ、フィリーズの両球団はもちろん、他球団や現役選手、OB選手などからも多数の追悼メッセージが投稿されており、早すぎる死の衝撃の大きさを物語っている。ハラデイの通算成績は416試合(うち390先発)、203勝105敗、防御率3.38、2117奪三振。

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