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今季大活躍のJ.D.マルティネスは2億ドル規模の契約を模索か

2017.11.9 11:15 Thursday

 規定打席不足ながら打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066という素晴らしい成績を残したJ.D.マルティネスはジャスティン・アップトンがエンゼルスと契約を延長したことにより、フリーエージェント市場で獲得可能な最高の外野手となっている。ESPNのジェリー・クラスニックによると、マルティネスと代理人のスコット・ボラスは総額2億ドル規模の契約を模索しているようだ。

 メジャーリーグにおいて、総額2億ドルを超える大型契約は過去に12度あった。ボラスはそのうちの4つの契約で交渉を担当しており、これはすべての代理人の中で最多の数字である。敏腕代理人のボラスにとって大型契約の交渉はお手の物というわけだ。

 しかし、近年のスラッガーたちの契約状況を見ると、2億ドルという要求額が高すぎることは否定できない。今季のマルティネスは両リーグ3位となる45本塁打を放ち、2015年以降の3シーズンで100本塁打以上を放っているのはマルティネスを含め12人しかいないという状況だが、例えば昨オフにはエドウィン・エンカーナシオンが3年6000万ドルでインディアンス、ヨエニス・セスペデスが4年1億1000万ドルでメッツ、ジャスティン・ターナーが4年6400万ドルでドジャースと契約したように、2億ドルという金額からは程遠い契約に落ち着いている。

 さらに、今オフのフリーエージェント市場においてマルティネスと並んで外野手の注目株に挙げられていたアップトンはエンゼルスと5年1億1000万ドルで契約を延長。アップトンは今季キャリアハイの35本塁打、109打点、OPS.901をマークし、オプトアプトの権利を行使してフリーエージェント市場に打って出ることも噂されていたが、エンゼルスと契約を延長することを選択した。マルティネスとアップトンは同い年であり、今季の成績はともかく実績的にはアップトンのほうが格上ということもあり、マルティネスがアップトンの契約規模をはるかに上回るような契約を手にすると考えるのは現実的ではないだろう。

 野手が2億ドル以上の契約を手にしたのは2013年オフのロビンソン・カノー(マリナーズ)が最後。マルティネスも最終的には昨オフのセスペデスや今オフのアップトンのように、総額1億ドルを超える程度の4~5年契約に落ち着くのではないだろうか。


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