今季36本塁打のブルース 希望額は5年9000万ドルか
2017.11.9 14:31 Thursday
メッツで29本塁打を放ったあと、8月上旬にトレードでインディアンスへ移籍し、シーズントータルでは自己最多となる36本塁打を放ったジェイ・ブルース。ESPNのジェリー・クラスニックによると、ブルースは総額8000万~9000万ドルの5年契約を希望しているようだ。
来季の開幕直後に31歳の誕生日を迎えるブルースはメジャー3年目が終了した2010年オフにレッズと6年5100万ドル+オプション1年の契約を結んでいたため、フリーエージェントとして迎えるオフは今回が初めてである。今季はメッツで103試合に出場し、打率.256、29本塁打、75打点をマークしたあと、インディアンスへ移籍。移籍後は43試合で打率.248、7本塁打、26打点に終わったが、シーズントータルの36本塁打は自己最多、101打点は自己2番目の数字だった。ヤンキースとの地区シリーズでは2本塁打を放つなど存在感を発揮。なお、昨年8月にもレッズからメッツへトレードされており、2年連続でシーズン途中の移籍を経験することになった。
ブルースが報道通りに総額8000万~9000万ドルの5年契約を要求するようであれば、インディアンスと再契約を結ぶ可能性は極めて低くなる。インディアンスはすでにマイケル・ブラントリーとの年俸1200万ドルのオプションを行使しており、カルロス・サンタナにはクオリファイング・オファー(年俸1740万ドルの1年契約)を提示中。今季開幕時の年俸総額はメジャー18位と予算規模のそれほど大きくないインディアンスにとって、ここにブルースを加えるのは困難であるとの見方が多い。サンタナがクオリファイング・オファーを拒否して他球団へ流出すれば一塁のポジションが空くため、そこにブルースが入れば今季の打線をほぼ維持することが可能になるが、トレバー・バウアー、コディ・アレンら年俸調停組の年俸アップも予想されており、インディアンスがブルースと再契約を結ぶ可能性は低そうだ。また、最終的には昨オフにジョシュ・レディック(アストロズ)が結んだ契約(4年5200万ドル)程度に落ち着くのではないかと予想する声もあり、コンスタントに30本塁打以上を期待できるスラッガーの動向に注目が集まっている。
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