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大谷のメジャー挑戦表明 今後の日本人選手の道しるべに

2017.11.12 16:54 Sunday

 オフシーズン中の話題の1つとして選手の移籍情報が挙げられる。毎年のように世界中から選手達がメジャーを目指して入団してくる。今年は日本でも挑戦を表明する選手が数多くいる中、その動向が注目されているのは大谷翔平だ。

 今季の大谷は右足首の故障の影響により不完全燃焼な年となったものの、投手としては5試合に登板して3勝2敗 防御率3.20の成績を残し一方の野手では65試合で打率.332 8本塁打 31打点だった。シーズン中はメジャー各球団のスカウトが視察に訪れるほど彼の二刀流は常に海を越えて注目の的だった。オフになると北海道日本ハムがポスティングシステムの行使を容認、そして前日11日に大谷自身が正式にメジャー挑戦を表明した。

 挑戦表明会見では「継続してきたものをさらに伸ばしていきたい」と二刀流の継続を明言していた大谷。既に移籍に向けた準備を開始しており代理人は青木宣親や田澤純一を手掛けた「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏に決定している。アメリカ現地ではダイヤモンドバックスをはじめ、ヤンキースなど複数球団が獲得に興味、または名乗りをあげており争奪戦必至の状態だ。

 FOXスポーツの敏腕記者のジョン・モロシ氏は「大谷の移籍は今後、日本人選手がメジャーを目指す道しるべになるだろう」と話している。先日、MLBとNPBがこれまで続けてきたポスティングシステムの改定交渉が大筋合意に達したばかり。今オフはこれまでの譲渡金の最大2000万ドルのルールは継続し、来季オフから施行される予定だという。大谷の移籍によって今後の手続きがスムーズに行われる見通しとなった。

 昨年締結された「新労使協定」では25歳以下の国際FA選手の契約金は上限475万ドルに設定されており前所属球団でどれだけ好成績を残していてもマイナー契約からスタートすることになる。それでも23歳の大谷は以前「お金ではない」と自身の夢の実現を優先する気持ちを表明している。

 アメリカに渡ってからも二刀流は継続できるのか。指名打者制が使えるア・リーグ、もしくは投手として出場しながら打席に立つナ・リーグか、来季はどこのチームのユニフォームに袖を通しているのか多くのファンがその結果を心待ちにしている。

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