大谷翔平 メジャーでの二刀流について「まずは各球団の話を聞く」
2017.11.13 11:50 Monday
今オフのメジャー挑戦を明言した大谷翔平(北海道日本ハム)。二刀流に注目が集まる大谷だが、今のところ「二刀流をやるチャンスを与えられるかどうかはわからない。まずは各球団の話を聞かないといけない」と慎重な姿勢を貫いている。
代理人が決定し、日本時間11月11日には北海道日本ハムがポスティング・システムを利用してのメジャー挑戦を容認したとの報道が出るなど、ここ数日で大谷のメジャー挑戦を巡る情勢は大きく動き始めている。今後は代理人が大谷獲得を希望する各球団との面談を行い、二刀流に関するプランを含め、各球団の方針を聞くようだ。
昨オフに定められた新労使協定により、25歳未満の海外選手はマイナー契約のみに制限される。マイナー契約を結んだあとメジャー昇格を果たしても、年俸は最低保証額である54万5000ドル前後からのスタートになることが確実。大谷は年俸以外に契約金を受け取ることができ、プールマネーの残高が最も多いのはレンジャーズ(353万5000ドル)だと言われている。ただし、契約金の多少が契約先を決める際の決定的な要素になるとの見方は少なく、いかに大谷の希望に沿う環境を用意できるかが勝負を分けそうだ。
「高校を卒業したとき、二刀流を応援してくれる人はほとんどいなかった。でも今は栗山(英樹)監督を含め、多くの人が応援してくれている。応援してくれる人たちのためにベストを尽くしたいと思っているけれど、まずはメジャー各球団の話を聞きたい」と大谷は語る。メジャーの舞台でも二刀流を継続したいという想いを持ちつつも、メジャー各球団が何をベストと考えるかについて幅広く話を聞くつもりでいる。
おそらく現在の日本球界で最大のスター選手である大谷は、さらなる向上を目指している。自身のスキルを磨き、さらに成長していくためにメジャーリーグがベストの舞台だと感じているのだ。「僕にはまだまだ足りないものがたくさんある。自分が成長できる環境に身を置きたい」というのが大谷の希望だ。果てしない向上心を持つ大谷のハートを射止めるのはいったいどのチームなのか。今オフのメイン・トピックの一つである「大谷争奪戦」がいよいよ本格的に幕を開けようとしている。
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