レイズからFAのカッブ カブスで元上司と再合流の可能性も
2017.11.13 13:02 Monday
ジェイク・アリエタとジョン・ラッキーがフリーエージェントとなり、先発投手の獲得が今オフの課題となっているカブス。レイズからフリーエージェントとなった今季12勝の右腕アレックス・カッブも獲得候補の一人となっている。
現在カブスを率いているのは2014年までレイズの監督を務めたジョー・マドン。さらに2007年から今季までレイズで投手コーチを務めたジム・ヒッキーもマドンの後を追う形で来季からカブスの投手コーチを務めることになった。レイズからクオリファイング・オファーを提示されているカッブだが、これを拒否し、元上司2人が在籍するカブスと契約することも選択肢の一つとなっているようだ。
「今後の5年間や今後の人生を左右する決断になるからね」と今オフについて語るカッブは現在30歳。2015年にトミー・ジョン手術を受け、今季が本格復帰初年度となったが、29試合に先発して12勝10敗、防御率3.66と上々の成績をマークした。29先発、12勝、179回1/3はいずれも自己最多の数字であり、エース格とまではいかなくとも先発ローテーションの一角として獲得を目指す球団は少なくない。明日からフロリダ州オーランドでGM会議が始まるが、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長とジェッド・ホイヤーGMはGM会議の場でカッブの代理人と面会予定である。
ヒッキーは先週受けたインタビューの中でカッブを獲得すべきといった趣旨の発言をしている。「私はカッブのことを100%信用している。彼は(トミー・ジョン手術によって)欠場していたからね。(欠場していたから)30歳の投手としては腕を消耗していないんだ。(速球とカーブの)基本的に2球種だけで(強豪揃いの)ア・リーグ東部地区で結果を残していたんだから、本当に素晴らしいことだと思うよ」
カッブもマドンとヒッキーに対するリスペクトを持ち続けており、いわばカッブとカブスは相思相愛の関係なのかもしれない。「契約期間を通して優勝争いをできることが最も重要だ」と語るカッブにとって、カブスが3年連続でポストシーズンに進出しているという事実も魅力的に映るはずだ。クオリファイング・オファーを拒否することが確実視される右腕は、カブスで元上司2人と再合流することになるのだろうか。
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