ポストシーズン目指すブリュワーズ 補強ポイントは二塁と先発
2017.11.13 18:54 Monday
期待以上の躍進を遂げ、ポストシーズン進出まであと一歩に迫ったブリュワーズにとって来季はポストシーズン進出を目指す「勝負の年」となる。今オフの補強ポイントには二塁手と先発投手が挙げられている。
まずは二塁手。8月に獲得したニール・ウォーカーは38試合に出場して打率.267、4本塁打ながら出塁率.409、OPS.843をマークし、期待に応える働きを見せた。しかし、シーズン終了後にフリーエージェントとなっており、現在チーム内にいる正二塁手候補はジョナサン・ビヤー、エルナン・ペレス、エリック・ソガードの3人。ビヤーは移籍1年目の2016年に19本塁打、62盗塁とブレイクを果たし、盗塁王のタイトルを手にしたが、今季は期待を裏切った。同じく2016年に13本塁打、34盗塁とブレイクを遂げたペレスも、本塁打(14本)こそ増やしたものの、盗塁数(13盗塁)は激減。出塁率が3割に満たない(.289)など、満足のいくシーズンを過ごすことはできなかった。ソガードは出塁率.393と期待以上の好成績を残し、フリーエージェント市場の開幕を待たずして契約延長が決まったが、本来は内野のユーティリティとして起用したいタイプの選手。ビヤーが2016年の輝きを取り戻すのがベストだが、二塁手を外部から獲得し、ビヤーないしペレスを先発投手獲得のためのコマとして使う可能性も否定できない。
一方、先発投手については今季12勝のジミー・ネルソンが右肩の手術により来季開幕に間に合わないことが確定。また、ブレント・スーター、ブランドン・ウッドラフとメジャーでフルシーズン戦った実績のない投手が先発ローテーションの2枠を占めており、計算できる投手の補強が必須な状況となっている。ネルソンが復帰すればザック・デイビーズ、チェイス・アンダーソンとともに先発3枚はある程度計算が立つのだが、今季好投したスーターとウッドラフが来季も同様のピッチングができるかどうかは未知数。アレックス・カッブやランス・リンといった先発2~3番手クラスの投手を狙う可能性が高いと見られるが、場合によってはダルビッシュ有やジェイク・アリエタといったエース格の獲得に動く可能性もありそうだ。
来季年俸が1000万ドルを超えるのはライアン・ブラウン(2000万ドル)のみであり、それに次ぐのがエリック・テームズ(500万ドル)という状況。資金的には大型補強に打って出る余裕はある。若手選手が続々と才能を開花させつつあるなか、ついに勝負に出るのか。ブリュワーズが今オフの「台風の目」となる可能性は十分にある。
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