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新人王発表 ジャッジ&ベリンジャーが史上4組目の満票コンビに

2017.11.14 10:51 Tuesday

 日本時間11月14日、今季の新人王受賞者が発表され、ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナ・リーグはコディ・ベリンジャー(ドジャース)がそれぞれ満票で選出された。史上22、23人目の満票受賞者であり、両リーグの新人王が満票で選出されるのは1997年以来20年ぶり4度目の快挙となった。

 ジャッジとベリンジャーはともにトップ・プロスペクトとして広く知られた存在だったが、決して今季の新人王有力候補と見なされていたわけではなかった。昨年8月にメジャーデビューを果たしたジャッジは27試合に出場して打率.179、4本塁打に終わり、84打席で42三振。開幕スタメンに名を連ねたものの、「8番・ライト」からのスタートだった。一方のベリンジャーは開幕ロースターにすら入っておらず、ロースター枠が拡大する9月に昇格するとの予想がもっぱら。今季はAAA級で経験を積むシーズンになるはずだった。

 ところが、両者ともメジャーのレベルにしっかり適応し、期待通りどころか期待を大幅に上回る活躍を見せた。ジャッジは52本塁打を放ち、マーク・マグワイアがマークした新人最多本塁打記録(49本)を30年ぶりに更新。127四球も1939年のテッド・ウィリアムス(107四球)を上回る新人記録となった。打撃以外の面でも見事なパフォーマンスを見せ、FanGraphs版のWARでは両リーグ最高となる8.2を記録。新人という枠を超え、一気にスターダムにのし上がった。ベリンジャーは正一塁手のエイドリアン・ゴンザレスのコンディションが万全でなかったこともあり、4月下旬にメジャー初昇格。当初は数日間のみの「おためし昇格」の予定だったが、デビュー5戦目で2本塁打を放つなどデビュー早々に結果を残し、そのままレギュラーに定着した。最終的に39本塁打を放ち、ナ・リーグの新人本塁打記録を更新。両リーグ最多の104勝をマークしたドジャースにおいて不可欠な戦力となり、39本塁打と97打点はともにチームトップの数字だった。

 なお、ア・リーグは2位票を23票獲得したアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)が2位、トレイ・マンシーニ(オリオールズ)が3位にランクイン。一方のナ・リーグは2位票を15票獲得したポール・デヨング(カージナルス)が2位、ジョシュ・ベル(パイレーツ)が3位に名を連ねている。ジャッジはア・リーグMVPの可能性も残しており、史上3人目となるMVPと新人王のダブル受賞なるか注目だ。


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