マリナーズが速球派右腕・ビエイラをホワイトソックスへ放出
2017.11.17 13:05 Friday
マリナーズのジェリー・ディポートGMが再び動いた。昨日、アスレチックスからライオン・ヒーリーを獲得するトレードを成立されたばかりのディポートは、インターナショナル・スロットマネーと引き換えにチアゴ・ビエイラをホワイトソックスへ放出。この動きは大谷翔平獲得への布石と見られている。
マリナーズはインターナショナル・スロットマネー50万ドルとのトレードでビエイラをホワイトソックスへ放出した。MLB.comのジョナサン・マヨによると、マリナーズはすでにインターナショナルFA市場で394万2500ドルを使用しており、50万ドルを獲得したことで使用可能なスロットマネーの残高は155万7500ドルとなった。この155万7500ドルは大谷獲得のために使用される可能性が高い。
ビエイラは今季メジャーデビューを果たしたばかりのブラジル出身の24歳右腕。時速100マイルを超える速球が魅力の速球派リリーバーであり、将来のクローザー候補として期待される。ただし、制球面に課題を抱えており、制球力の向上がメジャー定着に向けてのカギとなりそうだ。今季はメジャーでは1試合のみの登板に留まったが、マイナーではAA級とAAA級の2階級合計で41試合に登板し、2勝4敗4セーブ、防御率4.00、被打率.236を記録した。
ディポートは今回のトレードにはいくつかの目的があったと話している。一つはもちろん、インターナショナル・スロットマネーを増額すること。このトレードは本気で大谷獲得を目指していることの証と言っても過言ではないだろう。また、今季は投手陣に故障者が続出したことにより、40人枠が投手偏重の構成となっていた。ここ2日間の2件のトレード前の時点では40人枠内に野手が13人しかいなかったのだ。「この(投手と野手の)比率では上手くいかない。特に一塁手と外野手が必要だし、控え選手も充実されなければならない。だから(投手と野手のアンバランスを解消する)解決策を探していたんだ。トレードはその一環だよ」とディポートは今回のトレードのもう一つの狙いを明らかにした。
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