2017年シーズンの「ノーヒッター未遂」を振り返る
2017.11.17 17:33 Friday

今季のノーヒッターはエディンソン・ボルケス(マーリンズ)が6月3日のダイヤモンドバックス戦で達成した1度だけだったが、あと一歩まで迫った試合は何度もあった。そんな「ノーヒッター未遂」の試合を振り返る。
まずは4月18日のマーリンズ。マリナーズ打線を相手に先発の陳偉殷(チェン・ウェイン)が7回無安打無失点の快投を見せ、2番手のブラッド・ジーグラーも1回をパーフェクト。継投ノーヒッター達成まであと3アウトに迫ったが、3番手のカイル・ベアクロウが9回裏一死からミッチ・ハニガーに右中間への二塁打を浴び、快挙達成はならなかった(5対0で勝利)。
2度目は6月30日のマイク・フォルティネビッチ(ブレーブス)。8回までアスレチックス打線をノーヒットに抑えたが、9回裏先頭のマット・オルソンに被弾。ノーヒッターどころか完封まで消えてしまい、ここで降板となった(3対1で勝利)。
3度目は7月9日のカイル・フリーランド(ロッキーズ)。打線の大量援護を受け、8回までホワイトソックス打線をノーヒットに抑えていたが、9回表一死からメルキー・カブレラにレフト前へ弾き返され、快挙達成を逃した(フリーランドはここで降板。10対0で勝利)。
4度目は7月31日のジオ・ゴンザレス(ナショナルズ)。8回までマーリンズ打線をノーヒットに抑えたものの、9回裏先頭のディー・ゴードンにセンター前ヒットを打たれ、クローザーのショーン・ドゥーリトルにマウンドを譲った(1対0で勝利)。
5度目は8月23日のリッチ・ヒル(ドジャース)だが、ヒルの場合は他のケースとは少し事情が異なる。ヒルはパイレーツ打線を相手に9イニングを投げ抜き、許した走者はエラーによる1人だけ。普通の試合であればノーヒッターを達成していたのだ。ところが、打線の援護がなく、試合は延長戦に突入。延長10回裏もマウンドに上がったヒルだったが、この回先頭のジョシュ・ハリソンに初安打となるサヨナラ本塁打を浴び、負け投手となった(0対1で敗北)。
最後は9月17日のマット・ボイド(タイガース)。ホワイトソックス打線を相手にノーヒッター達成まであと1アウトに迫ったボイドだったが、最後の打者となるはずのティム・アンダーソンにライト越えの二塁打を浴び、快挙達成を目前で逃した。ボイドはここで気落ちすることなく、続くヨアン・モンカダを三塁ゴロに打ち取り、メジャー初完投を完封勝利で飾った(12対0で勝利)。
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