ルール5ドラフトに向けて各球団が有望株をプロテクト
2017.11.21 12:46 Tuesday
日本時間11月21日、ルール5ドラフトに向けてのロースター変更期限を迎え、各球団がルール5ドラフトからプロテクトしたい有望株を40人枠に登録した。ルール5ドラフトはウィンター・ミーティング最終日の日本時間12月15日に行われる。
ルール5ドラフトは各球団の40人枠外の選手を他球団が獲得できる、いわば飼い殺しを防ぐための制度である。18歳以下で入団した選手は5年以内、19歳以上で入団した選手は4年以内に40人枠に登録されなければルール5ドラフトの対象となり、他球団が指名可能となる。ただし、メジャーリーグ・フェイズで指名して獲得した選手は翌年のシーズンを通してアクティブ・ロースターに登録しておく必要があり、アクティブ・ロースターから外れる場合には元の所属球団へ返還される。
今年のルール5ドラフトで指名対象となる選手のうち、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体100位以内にランクインしているのはグレイバー・トーレス(ヤンキース:全体1位)、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス:同4位)、ブレント・ハニーウェル(レイズ:同11位)、オースティン・メドウズ(パイレーツ:同16位)、スティーブン・ゴンサルベス(ツインズ:同63位)、ジェイク・バウアーズ(レイズ:同72位)、タイラー・オニール(カージナルス:同86位)、ホルヘ・マテオ(アスレチックス:同97位)の8選手。この8選手は全員が40人枠に登録され、ルール5ドラフトからプロテクトされた。
MLB公式サイトが発表している各球団のプロスペクト・ランキングTOP30にランクインしている選手のなかにもプロテクトされていない選手は多数おり、彼らがルール5ドラフトの目玉となるはずだ。現役選手ではオドゥベル・ヘレーラ(フィリーズ)、ジャスティン・ボーア(マーリンズ)、ダレン・オデイ(オリオールズ)らがルール5ドラフトによる移籍を経験しており、ルール5ドラフトでの移籍をきっかけに出場機会を得て才能を開花させる選手もいる。今回のルール5ドラフトから新たなスター選手が生まれる可能性も十分にありそうだ。