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MVPトレードの歴史 グリフィーとA-RODの例を振り返る

2017.11.22 16:26 Wednesday

 今季のナ・リーグMVP、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)のトレード話が本格化するなか、MLB.comのアンドリュー・サイモンは過去にトレードされたMVP受賞者のなかからレジー・ジャクソン、リッキー・ヘンダーソンら10人をピックアップ。今回はケン・グリフィーJr.とアレックス・ロドリゲスにスポットライトを当ててみる。

 1997年にア・リーグMVPを受賞したグリフィーJr.は2000年2月10日にマイク・キャメロン、ブレット・トムコ、アントニオ・ペレス、ジェイク・メイヤーの4選手とのトレードでレッズへ放出された。契約最終年を迎えていたグリフィーJr.はマリナーズから契約延長のオファーを提示されていたものの、「家族と過ごす時間が欲しい」との理由でこれを拒否。マリナーズはグリフィーJr.のトレード要求を受け入れ、1997年から3年連続で本塁打王のタイトルを獲得していたスーパースターをレッズへ放出したのだった。グリフィーJr.は移籍直後にレッズと9年契約を結び、移籍1年目こそ40本塁打、118打点をマークしたが、翌年からは故障により出場試合数が激減。2005年に35本塁打、2007年に30本塁打を放ったが、マリナーズ退団後は一度も40本塁打の大台に到達することはできなかった。グリフィーJr.に代わって正中堅手を務めたキャメロンはイチローとともに鉄壁の右中間を形成し、マリナーズに在籍した4年間で87本塁打、106盗塁、OPS.798をマークしてゴールドグラブ賞を2度受賞。この期間に限ればキャメロンのWARはグリフィーJr.のそれを大幅に上回っていた。トムコが移籍1年目に7勝を挙げたほか、ペレスはランディ・ウィンを獲得する際のトレード・ピースとなっており、マリナーズに軍配が上がったトレードと言えそうだ。

 2003年にア・リーグMVPを受賞したロドリゲスは直後の2004年2月16日にアルフォンゾ・ソリアーノ+後日指名選手とのトレードでヤンキースへ放出された。2000年オフにマリナーズからフリーエージェントとなり、レンジャーズと10年2億5200万ドルという史上最高額(当時)で契約したロドリゲスは移籍1年目から3年連続で本塁打王のタイトルを獲得するなど、破格の契約に見合う活躍を見せていた。しかし、チームは3年連続で地区最下位。高額年俸のロドリゲスを抱えていることがチーム再建の足枷となり、レンジャーズはロドリゲス放出に向けて動き始めたのだった。そして、ソリアーノとのスター選手同士のトレードが成立。ヤンキースの遊撃にはデレク・ジーターが君臨していたため、ロドリゲスは三塁へポジションを移した。ヤンキース移籍後のロドリゲスは2005年と2007年にMVPを受賞するなど、期待通りの働き。一方のソリアーノもレンジャーズで過ごした2年間はいずれもオールスター・ゲームに選出され、シルバースラッガー賞を受賞するなど、好成績をマークした。レンジャーズがその後、ポストシーズン争いに加わるチームになったことを考えると、このトレードは両者にとってプラスに働いたと言えるのではないだろうか。

 ジャイアンツとカージナルスが積極的に動いていると言われるスタントンのトレードはどのような結末を迎えるのか。今後の動向から目が離せない。

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