キンズラー放出の対価 タイガースは何を欲するのか
2017.11.22 17:34 Wednesday
2011年から4年連続でア・リーグ中部地区を制したタイガースが本格的な再建に乗り出している。すでにジャスティン・バーランダーらを放出し、今オフはイアン・キンズラーの放出が濃厚。タイガースはキンズラー放出の対価として何を求めるのだろうか。
タイガースはシーズン中にバーランダーのほか、ジャスティン・アップトン、J.D.マルティネス、ジャスティン・ウィルソン、アレックス・アビラを次々に放出。アストロズから3人、エンゼルスから2人、ダイヤモンドバックスから3人、カブスから2人の有望株を手に入れた。現在、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団TOP15に名を連ねている有望株のうち、1位のフランクリン・ペレス、5位のダズ・キャメロン、9位のアイザック・パレイデス、14位のグレイソン・ロング、15位のダウェル・ルーゴは一連のトレードで獲得した選手である。
当然のことながら、タイガースはキンズラーの対価として有望株を欲するはずだ。プロスペクト・ランキングの球団TOP30には野手が14人ランクインしているが、将来的に打線の中軸を担えそうな素材が不足しており、そうした選手がターゲットになるのではないかとの見方がもっぱらである。
たとえば、キンズラー獲得に動いている球団の一つであるメッツであれば、球団8位の有望株であるギャビン・チェッキーニ、同7位のピーター・アロンゾ、同11位のルイス・ギロームといった選手がターゲットとなるだろう。二塁手を探していると報じられているブリュワーズであれば、プロスペクト・ランキングの球団TOP15に6人の外野手(1位のルイス・ブリンソン、2位のコリー・レイ、8位のトリステン・ルッツ、12位のブレット・フィリップス、13位のトレント・グリシャム、14位のモンテ・ハリソン)がランクインしており、タイガースが補強を必要としているエリアであることを考えるとこの6人のうちの誰かがターゲットになる可能性が高い。
キンズラーを放出すれば地区4連覇のチームが完全に解体されると言っても過言ではないだけに、メジャーを代表する二塁手と引き換えにタイガースがどんな有望株を手に入れるのか注目したい。
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