English Español 韓国語

「ブラック・フライデー」に大型トレードは実現するか?

2017.11.24 11:02 Friday

 感謝祭の翌日にあたる「ブラック・フライデー」はアメリカの小売業界において最も売り上げを見込める日とされているが、メジャーリーグの世界でも大型トレードが成立してきた歴史がある。2014年オフにブルージェイズがジョシュ・ドナルドソンを獲得したトレードや、2003年にレッドソックスがカート・シリングを獲得したトレードがそれにあたる。MLB公式サイトではジム・デュケットが「ブラック・フライデー」に見てみたいトレードとして5つのトレード案を挙げている。

 まずはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)のカージナルス移籍である。ジャイアンツとともにスタントン獲得に積極的な球団の一つとされているカージナルス。資金的に余裕があること、勝利モードの球団であること、交換要員となり得る有望株を多数抱えていることなどからスタントン獲得の本命と見る向きもある。デュケットは外野手のスティーブン・ピスコッティに若手右腕のルーク・ウィーバー、さらにジュニア・フェルナンデスら有望株をセットにすることでトレードをまとめることができるのではないかと提案している。

 2つ目はクリス・アーチャー(レイズ)のカブス移籍。ジェイク・アリエタがフリーエージェントとなり、エース級の先発投手を求めているカブスにとって3年連続230奪三振以上のアーチャーは理想的な存在と言える。デュケットは球団1位の有望株であるオスカー・デラクルスと同4位のアレックス・ラングを含めたパッケージで獲得可能と考えているようだ。

 3つ目はクリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)のドジャース移籍。スタントン獲得レースに参戦しているとの噂があるドジャースだが、デュケットはイェリッチのほうがドジャースにフィットすると考えている。球団2位の有望株であるアレックス・ベルドゥーゴまたは同3位のヤディエル・アルバレスをパッケージの軸とし、そこに数名の有望株を加えれば獲得可能だとデュケットは提案している。

 4つ目はドナルドソンのエンゼルス移籍。三塁のグレードアップが必要なエンゼルスにとって、ドナルドソンは喉から手が出るくらいに欲しい存在だろう。ただし、ドナルドソン獲得のためには今年のドラフトで全体10位指名を受けたジョー・アデルを放出するのは不可避であると見られている。また、ブルージェイズに対してはドナルドソン放出で空いた三塁にトッド・フレイジャーを獲得することを勧めている。

 そして最後はマニー・マチャド(オリオールズ)のヤンキース移籍である。マチャドは来季終了後にフリーエージェントとなる予定であり、契約延長が不可能であれば今オフ中にトレードすべきだとデュケットは主張している。球界最高級の有望株であるグレイバー・トーレスをヤンキースが放出すれば、スター三塁手のマチャドを獲得することは不可能でないとデュケットは考えているようだ。

 デュケットが挙げたトレード案のなかに実現するものはあるのか。それともこれらのトレード案とは別の大型トレードが成立するのか。日本時間では11月25日にあたる「ブラック・フライデー」に注目だ。

spotvnow