各球団がアリエタ獲得をためらう理由とは
2017.11.24 15:15 Friday
ダルビッシュ有とともに今オフのフリーエージェント市場において先発投手の目玉に挙げられるジェイク・アリエタだが、今のところ争奪戦には至っていない。サイ・ヤング賞を受賞した2015年をピークに成績は下降線を辿っており、それを裏付けるデータもある。どうやらそれらのデータが、各球団がアリエタ獲得をためらう理由となっているようだ。
キャリアのピークにいた2015年、アリエタは両リーグベストの被打率.185をマークし、236奪三振を記録。打たれた本塁打はわずか10本だけだった。Statcastでは初速が時速95マイル以上の打球を「ハードヒット」と分類しているが、この年のハードヒット率は24.8%であり、これは2015年以降に限ればメジャー2位の数字である。しかし、このハードヒット率が2016年は29.8%、今季は33.4%まで上昇。メジャートップクラスの数字がメジャー平均レベルまで悪化してしまったのだ。
また、この3年間で速球の平均球速はおよそ3マイルも低下。30代中盤に突入していく投手が球速を取り戻す例は歴史的に見ても稀であり、アリエタは今後さらに球速を落としていく可能性が高い。今後も長く活躍していくためにはモデルチェンジが必要になるかもしれない。
さらに、ボールを狙ったコースへ投げる能力、いわゆる「コマンド」の能力が低下しているというデータもある。ストライクゾーン全体を広く使えていた2015年に比べると、2016年以降の2シーズンは明らかに真ん中付近にボールが集まるようになっているのだ。球速が低下しているうえにボールが真ん中付近に集まれば、打者に強い打球を打たれるのは当然の結果である。球速の低下に歯止めをかけるのは難しいかもしれないが、コマンドの悪化を改善しなければ成績は下降線を辿る一方だろう。
今季は30試合に先発して168回1/3を投げ、14勝10敗、防御率3.53、163奪三振。悪い成績ではないが、エース級の成績とは呼べない。アリエタにとっては予想以上に厳しいオフが待っているかもしれない。
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