リリーフで覚醒したブラッドリー 来季の起用法は?
2017.11.24 18:48 Friday
エース級の素材として期待されながらも先発としては大成できず、リリーフに回った今季ようやく才能を開花させたアーチー・ブラッドリー(ダイヤモンドバックス)。球団は来季も引き続きリリーフで起用する方針だが、本人は先発再転向を希望しており、来季の起用法は流動的だ。
2014年シーズン開幕前の「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングで全体9位にランクインしていたブラッドリーは、先発ローテーションの軸となる存在に成長することを期待されていた。しかし、メジャーデビューを果たした2015年は8先発で防御率5.80、昨季は26先発で防御率5.02に終わり、制球難も相まって評価は急落。トップ・プロスペクトとの呼び声も過去のものとなりつつあった。
今季はスプリング・トレーニングで先発ローテーション争いに敗れ、ブルペンの一員として開幕を迎えた。すると、昨季までの伸び悩みが嘘のように好投を続け、シーズンを通して防御率1点台をキープ。シーズン最終登板で3失点と崩れたため、最終的な防御率は1点台後半(1.73)になってしまったものの、シーズンの大部分を防御率1点台前半で過ごす、見事な活躍ぶりだった。
適性がリリーフにあると判断したマイク・ヘイゼンGMは来季も引き続きリリーフで起用する方針を明らかにしており、場合によってはクローザーを任せるプランも浮上している。しかし、ブラッドリー本人は先発へのこだわりを見せており、スプリング・トレーニングで先発ローテーションの座をかけて他の投手を競争することになりそうだ。
今季63試合に登板して73イニングを投げ、3勝3敗1セーブ25ホールド、防御率1.73、被打率.207という素晴らしい成績を残したブラッドリーがブルペンから抜け、先発として打ち込まれてしまうようであれば、チームにとっては二重の戦力ダウンとなってしまう。リスクの大きな賭けとなるが、ヘイゼンGMとブラッドリー本人は最終的にどのような決断を下すのだろうか。
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