ブリュワーズが元アスレチックスの救援右腕とマイナー契約
2017.11.27 16:28 Monday
今季は期待以上の躍進を遂げ、来季に向けての戦力補強を目指すブリュワーズだが、今オフ最初の獲得選手は今季メジャーデビューを果たしたばかりの30歳のリリーフ右腕だった。ブリュワーズはカッターを武器とするリリーフ右腕、マイケル・ブレイディとマイナー契約で合意に至ったようだ。
現時点では球団からの公式発表はないものの、ブレイディはマイナー契約でブリュワーズと合意。契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、ブレイディは来春のスプリング・トレーニングに招待選手として参加することになる。
2009年のドラフトでマーリンズから遊撃手として24巡目(全体728位)で指名されてプロ入りしたブレイディは、プロ1年目にルーキーリーグで打率0割台に終わると早くも投手転向を決断。投手転向1年目の2010年にA級ショートシーズンで26試合に登板して防御率1.59の好成績を残すと、A級、A+級、AA級ではクローザーを務めた。2014年4月にウエーバーでエンゼルスへ移籍し、2015年オフにはユネル・エスコバーとのトレードでトレバー・ゴットとともにナショナルズへ。2016年オフにフリーエージェントとなってアスレチックスと契約し、30歳にしてようやくメジャー昇格のチャンスを手にした。
今年6月17日にメジャー初昇格を果たすと、3日後のアストロズ戦でメジャーデビュー(1回1失点)。その後は降格と昇格を3度繰り返し、最終的にメジャーでは16試合に登板して31回2/3を投げ、0勝0敗0セーブ、防御率5.68、24奪三振、被打率.270をマークした。AAA級では8先発を含む17試合に登板し、3勝1敗0セーブ、防御率3.21と安定したピッチング。マイナー通算与四球率1.47が示すように、安定した制球力が大きな武器となっている。
ピッチングはカッターが中心。カッターは被打率.196とメジャーの舞台でも通用したが、フォーシームが被打率.382とめった打ちを喰らい、カーブも被打率.500と打ち込まれるなど、カッターに次ぐ球種を確立することができなかった。マイナーでは先発経験もあり、ロングリリーフも十分に務まるだけに、メジャー定着に向けて第2の球種を確立することが課題となりそうだ。
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