ブレーブスがノンテンダー期限までにM.アダムスを放出か
2017.11.28 16:25 Tuesday
ノンテンダーの期限が日本時間12月2日に迫っているなか、フレディ・フリーマンという球界を代表する一塁手を抱えるブレーブスは、今季途中にフリーマン離脱の穴を埋めるために獲得したマット・アダムスの放出を画策しているようだ。
メジャー各球団は保有権を持つ選手(=メジャー登録日数が6年未満の選手)に対して、日本時間12月2日までに来季の契約を結ぶ意思があるかどうかを伝えなければならない。来季の契約を提示(=テンダー)された選手はそのままチームに残り、契約を提示されなかった選手はノンテンダーFAとなって自由に新たな所属先を探すことになる。年俸調停権を持ち、球団側が判断する適正年俸を超えるであろう選手がノンテンダーFAとなるケースが非常に多く、ときには意外な選手が市場に出回ることもある。
M.アダムスはメジャー登録日数が5年33日となり、今オフが年俸調停3年目。今季の年俸は280万ドルだったが、今季は131試合に出場して20本塁打、OPS.841とキャリアハイ級のシーズンを過ごしており、来季の年俸は460万ドル前後になることが予想されている。今季のM.アダムスは出場機会を増やすためにレフトの守備にも挑戦したが、基本的には一塁しか守れない選手。M.アダムスを一塁に置くためにフリーマンを一時的に三塁に回したブレーブスだが、来季は再びフリーマンを一塁に固定する方針であり、M.アダムスは完全にフリーマンの控えになってしまう。フリーマンは故障さえなければ150試合以上に出場する選手であり、M.アダムスがブレーブスに残るのであれば代打起用が中心になる。そのような選手に460万ドルの年俸を支払うのは適正とは言えず、ブレーブスがM.アダムスの放出を検討するのは当然の流れである。
しかし、ノンテンダーFAで流出させてしまうとブレーブスは見返りを得ることができない。そのため、ブレーブスはノンテンダーの期限までにトレードを成立させることを目指しているというわけだ。ESPNはM.アダムスが最もフィットするチームとしてインディアンスを挙げている。ほかにもエンゼルス、レンジャーズ、レイズ、レッドソックス、ロイヤルズといった一塁ないし指名打者に空きがあるチームがM.アダムスの獲得を検討することになりそうだ。
関連ニュース
関連動画
11月12日 ブレーブスの有望選手 アクーナの一発
10月6日 2017年ブレーブス名場面集