English Español 韓国語

ホワイトソックス 再建計画から外れる主砲をトレードか

2017.11.29 10:58 Wednesday

 2020年以降のワールドシリーズ制覇を目指して着実に再建を進めているホワイトソックス。昨オフから今季にかけて次々に主力選手を放出し、若手有望株を手に入れることに成功したが、今オフはホゼ・アブレイユとアビサイル・ガルシアを放出する可能性がある。

 アブレイユは来年1月に31歳を迎えるスラッガー。今季は156試合に出場して打率.304、33本塁打、102打点、OPS.906の好成績をマークし、デビューイヤーの2014年から4年連続で25本塁打と100打点をクリアした(史上3人目の快挙)。現在のホワイトソックスにおいて数少ないスター選手だが、順調にいけば2019年のシーズン終了後にフリーエージェントとなり、また、ホワイトソックスが「勝負の年」と位置付ける2020年のシーズンが始まるときには33歳になっていることを考えると、契約を延長してチームの長期計画の一員とするのは難しい。商品価値の高いうちに若手有望株とトレードしてしまうのが得策かもしれない。

 一方のガルシアは、まさに今が売り時といった選手。長らく伸び悩みが続いていたが、26歳となった今季は136試合に出場して打率.330、18本塁打、80打点、OPS.885とついにブレイクを果たした。性格的にムラのある選手であり、また極度のフリースインガーであることを考えると、来季以降も好成績を維持できる保証はない。まだ26歳だが、デビューが早かったこともあってアブレイユと同じ2019年オフにフリーエージェントとなることも放出を後押しする要因だ。リーグ2位の高打率をマークし、オールスター・ゲームに初選出されるなど、商品価値がピークに達した今オフが放出のベスト・タイミングであることは間違いないだろう。

 クリス・セール、アダム・イートン、ホゼ・キンターナ、トッド・フレイジャー、メルキー・カブレラ、ミゲル・ゴンザレス、タイラー・クリッパード、デービッド・ロバートソン、トミー・ケインリーと次々に主力選手を放出し、イロイ・ヒメネスらトップ・プロスペクトを獲得したホワイトソックス。リック・ハーンGMが徹底的な再建を行っていることを考えると、アブレイユとガルシアが放出される可能性は極めて高いと言えるだろう。


 関連動画

  11月7日 再建進めるホワイトソックスは「第2のアストロズ」となるか


 関連動画

  10月4日 2017年ホワイトソックス名場面集

spotvnow