ウィンカーの台頭で混雑するレッズの外野
2017.11.29 16:33 Wednesday
8月以降の活躍によりレギュラー争いに名乗りを上げたジェシー・ウィンカー(レッズ)。しかし、外野の両翼には今季31本塁打のアダム・デュバルと同30本塁打のスコット・シェブラーがいる。レッズはどのように24歳の有望株の出場機会を確保するのだろうか。
ウィンカーは今季47試合に出場し、打率.298、7本塁打、OPS.904の好成績をマーク。137打席で15四球を選び、出塁率も.375の高水準だった。4度目の昇格となった8月1日以降に限れば、打率.305、OPS.923とさらに数字は向上。来季はレギュラーとして、ある程度の出場機会を与えたいところである。
しかし、ウィンカーのポジションである外野の両翼にはデュバル、シェブラーというスラッガーがいる。彼らが結果を残している以上、彼らの出場機会を大幅に減らしてしまうようなことはできない。ただし、デュバルとシェブラーはともに後半戦に成績を悪化させており、フルシーズンを通しての体力という点には不安が残る。また、デュバルは右打者、シェブラーとウィンカーは左打者であり、相手投手の左右によって使い分けることも可能だろう。
基本的にはレフトにデュバル、ライトにシェブラーが入り、相手投手が右腕の場合や、デュバルとシェブラーのいずれかが休養を取る際にはウィンカーが入るという形が基本になる可能性が高い。ウィンカーは今季、左腕に対して打率.120(25打数3安打)に終わっており、出場機会を増やすためには左腕を攻略することが必要だ。
また、センターのビリー・ハミルトンが休養を取る際にはシェブラーをセンターに置き、3人を同時に起用することも可能だ。デュバルは一塁や三塁を守ることもできるため、一塁のジョーイ・ボットーや三塁のエウヘニオ・スアレスが欠場する場合にも3人を同時に起用できるだろう。この3人を上手く併用し、それぞれの出場機会を120試合前後に抑えることができれば、デュバルやシェブラーの体力面での不安も解消されるはず。ウィンカーもいきなり完全なレギュラーとしてのプレッシャーを背負う必要がなく、一石二鳥にも三鳥にもなり得る起用法である。
もちろん、ウィンカーを完全なレギュラーに据えるためにデュバルやシェブラーのトレードが検討される可能性もゼロではない。ディック・ウィリアムスGMが最終的にどのような決断を下すのか注目だ。
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