「日本人選手ゼロ」のレッズが大谷争奪戦に本格参戦へ
2017.11.30 10:54 Thursday
メジャーリーグ30球団のうち、日本人選手の在籍経験がない唯一の球団であるレッズが大谷翔平獲得に本格参戦だ。ディック・ウィリアムスGMは「我々は彼を獲得することに明確に興味を持っている。才能豊かな選手だからね」と語り、大谷獲得に乗り出すことを明らかにした。
ウィリアムスは10月に札幌へ大谷の視察に訪れた各球団の編成担当者の一人であり、大谷のプレイを実際に目にして大谷獲得を検討するようになったという。レッズはメジャーリーグで唯一、日本人選手の在籍経験がない球団だが、シンシナティの街の素晴らしさも含め、大谷にレッズの魅力を最大限にアピールするつもりだ。
「我々は大谷側が用意したプロセルをしっかりこなせるように努力するよ。なぜ我々が彼を欲しがっているか、なぜ彼が我々のチームにフィットするかをしっかり伝えるつもりだ」とウィリアムス。大谷に対してレッズの良さをアピールし、それが今後の日本人選手獲得に好影響を及ぼすことも期待しているようだ。
レッズは昨年、インターナショナル・ボーナスプールの上限額を超過したため、今年は1人の選手に対して最大30万ドルの契約金しか提示できない。レンジャーズやヤンキースは300万ドルを超える契約金を用意できるため、金銭的な条件面では後れを取っているが、ウィリアムスはそれ以外の要素が大谷争奪戦の行方を左右すると考えている。「我々のアプローチは、なぜレッズに入団するのがベストなのかをしっかりアピールすることだ」とウィリアムスは語っている。
ナ・リーグ所属のレッズに入団した場合、大谷は中5日で先発しながら、登板のない日に代打で出場するのが基本的な形になる。ア・リーグ球団の本拠地でインターリーグを戦う際に、指名打者として出場することも考えられる。また、場合によっては外野手として出場することもあるだろう。投手難に苦しむレッズだけに、エース級の素材を安価で手に入れられる機会を逃すわけにはいかないはずだ。大谷がレッズ史上初の日本人選手となるかもしれない。
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