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レイズがセーブ王・コロメイのトレードを複数球団と交渉中

2017.11.30 11:59 Thursday

 MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、レイズは今季両リーグ最多の47セーブを挙げたクローザー、アレックス・コロメイのトレードを模索しており、カージナルスを含む複数球団とトレード交渉を行っているようだ。

 カージナルスのコロメイに対する関心は、2週間前のGM会議のときから報じられていた。今季のカージナルスは呉昇桓(オ・スンファン)に昨季のような安定感がなく、シーズン途中でクローザー交代。しかし、新たにクローザーとなったトレバー・ローゼンタールが右肘を故障してトミー・ジョン手術を受けることになり、最終的にはタイラー・ライオンズがクローザーを務めていた。来季中の復帰が絶望的なローゼンタールは解雇され、呉と9月に獲得したフアン・ニカシオがフリーエージェントとなり、カージナルスは8回や9回を任せることのできるリリーバーの補強が急務となっている。セーブ王の獲得に関心を示しているのも当然と言えるだろう。

 もちろん、フリーエージェント市場にもウェイド・デービス、グレッグ・ホランド、ブランドン・モロー、ブランドン・キンツラーなどクローザー経験のある投手や、クローザー級の実力を持つ投手がおり、彼らもカージナルスの獲得候補リストに入っているはず。しかし、少なくともあと3年保有可能なコロメイはやはり魅力的な存在。今オフが年俸調停1年目であり、来季の年俸は550万ドル前後になることが予想されているコロメイだが、それでもフリーエージェント市場で一流クローザーと契約するよりはるかに「お買い得」であり、複数球団による争奪戦になるのも決して不思議ではない。

 今季のコロメイは自己最多の65試合に登板し、2勝3敗47セーブ、防御率3.24をマーク。奪三振率が昨季から急落(11.28→7.83)し、与四球率が悪化(2.38→3.11)するなどやや安定感を欠いたが、47セーブは両リーグ最多の数字だった。今季のセーブ王は来季どのユニフォームを着るのか。トレード交渉の行方に注目だ。


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