アスレチックスが便利屋右腕・ペティートと2年契約
2017.11.30 14:22 Thursday
MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アスレチックスがエンゼルスからフリーエージェントとなっていたユスメイロ・ペティートと2年1000万ドルで契約合意に至ったようだ。この契約には2020年の球団オプションが付いており、身体検査を経て正式に発表される見込みとなっている。
ローゼンタールの情報によると、2018年の年俸が350万ドル、2019年の年俸が550万ドルであり、2020年の契約は年俸550万ドルの球団オプションあるいはバイアウト100万ドル。2年間で1000万ドルが保証される契約となっている。
先週33歳の誕生日を迎えたばかりのペティットは今季、自己ベストのシーズンを過ごし、自己最多の60試合(うち1先発)に登板して5勝2敗4セーブ15ホールド、防御率2.76をマーク。91回1/3を投げて101三振を奪った一方で与四球は18個のみと抜群の安定感を披露し、防御率2点台は自身初だった。
エンゼルスに加入する前はマーリンズで1年、ダイヤモンドバックスで3年、ジャイアンツで4年、ナショナルズで1年プレイしており、ジャイアンツ時代の2014年にはワールドシリーズ制覇も経験。この年には46打者連続アウトのメジャー新記録も樹立している。通算257登板のうち59試合で先発しているように先発が務まるレベルのスタミナを誇り、ロングリリーフを任せることもできる頼もしい右腕である。
アスレチックスは今オフ、若手投手を多く抱える先発ローテーションを助けることのできるリリーバーの獲得を目指していた。安定感に欠ける若手投手は試合序盤に崩れ、早期降板してしまうことも多々あるからである。イニング跨ぎの登板を苦にせず、ロングリリーフを任せることのできるペティートはまさにうってつけの存在と言えるだろう。なかなかフリーエージェント市場に動きがみられないなか、補強ポイントにピッタリ合致するリリーフ右腕を手に入れたアスレチックス。「さすがビリー・ビーン」といったところだろうか。
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