本職以外のポジションを守った選手によるオールスター・チーム
2017.12.1 18:44 Friday
162試合という長い戦いのなかでは試合展開やアクシデントなどにより、本来のポジションではない守備位置に就く選手もいる。MLB公式サイトの「Cut4」ではそうした「本職以外のポジションを守った選手」によるオールスター・チームを紹介している。
投手はスクーター・ジェネット(レッズ)。1試合4本塁打を記録するなど今季ブレイクを遂げたジェネットは8月14日のカブス戦で敗戦処理として登板し、1イニングを投げた。サイドハンドからの投球で敗戦処理としての役割を果たし、「1試合4本塁打&投手として登板」を同一シーズンに経験した史上初の選手となった。
捕手はアンドリュー・ロマイン(タイガース)。ポストシーズン争いが決着し、消化試合となった9月30日のツインズ戦でメジャー17年ぶりとなる「1試合9ポジション出場」を達成した。なお、ロマインは弟・オースティン(ヤンキース)から譲り受けたキャッチャーミットでキャリア初の捕手としての出場を乗り切った。
一塁はブライアン・ミッチェル(ヤンキース)。4月30日のオリオールズ戦でミッチェルは9回表に登板し、1イニングを無失点に抑えた。するとヤンキースは9回裏に2点を奪って同点に追い付き、試合は延長戦へ。ジョー・ジラルディ監督は10回表にアロルディス・チャップマンを投入したが、延長戦が続く可能性を考慮してミッチェルに一塁を守らせる決断をした。ミッチェルは11回表に再びマウンドに上がったが、二死一、二塁から連続タイムリーを浴びて3失点。敗戦投手となった。
二塁はチェイス・ヘッドリー(ヤンキース)。7月22日のマリナーズ戦、9回表に追い付いたヤンキースは内野手が足りなくなり、一塁に捕手のオースティン・ロマインを置き、遊撃には二塁からロナルド・トレイエスを回し、空いた二塁にヘッドリーを入れた。ヘッドリーはメジャー通算1350試合目にして初めての二塁手としての出場だった。
三塁はトラビス・ダーノウ(メッツ)。内野手に故障者が続出し、メッツは8月16日のヤンキース戦で捕手のダーノウを内野手として起用せざるを得なかった。相手打者の左右に応じてアズドゥルバル・カブレラと守備位置を入れ替えたため、ダーノウの守備位置は公式記録には「3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B-2B-3B」と記録されている。
遊撃はジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)。トロイ・トゥロウィツキーの故障離脱により、ジョン・ギボンズ監督は好守の三塁手であるドナルドソンを遊撃で起用することを決断した。8月中旬から後半にかけてスタメンで2試合、試合途中から2試合、遊撃を守り、合計18イニング、6度の守備機会を無失策で終えている。
左翼はホゼ・レイエス(メッツ)、中堅はフレディ・ギャルビス(フィリーズ)、右翼はハビアー・バイエズ(カブス)と外野3ポジションにはいずれも遊撃手(ないし二塁手)が名を連ねた。レイエスはアメッド・ロサリオ、ギャルビスはJ.P.クロフォードというトップ・プロスペクトにポジションを明け渡すために外野へ回った形。バイエズは外野手が足りなくなり、ジョー・マドン監督の依頼を受けて右翼の守備に就いた。
今回はオールスター・チームということで9人を紹介するにとどまったが、他にも意外なポジションの守備に就いた選手はたくさんいる。守備のスタッツを眺めながら、そのような選手を探してみるのも面白いかもしれない。