トレード候補のイグレシアス レッズ残留を希望
2017.12.4 15:21 Monday
メジャー3年目の今季、クローザーとして28セーブ、防御率2.49の好成績をマークしたライセル・イグレシアス(レッズ)。チームが再建中ということもあり、今オフはトレードの噂が絶えないが、イグレシアス自身はレッズでプレイし続けることを希望しているようだ。
「トレードの噂については全く気にしていないよ」とイグレシアスは語る。「俺はオフシーズンの間に自分がやるべきことをやるだけさ。もしチームが俺をトレードすることを決めたなら、チームから連絡が来るだろう。今、俺がやるべきことは来季に向けてできるだけパワーアップして、万全の状態で来季を迎えることだよ」
昨季終盤にクローザーとしての適性を見出されたイグレシアスは、クローザーとして今季の開幕を迎えた。今季は63試合すべてにリリーフで登板し、3勝3敗28セーブ、防御率2.49をマーク。終盤に疲れが見えたものの、6月上旬まで防御率0点台、9月中旬まで防御率1点台をキープし、クローザーとしての役割を全うした。2イニング以上を投げて記録したセーブが8度もあり、これはメジャー最多の数字。1イニングを超えるセーブも12度あり、これはケンリー・ジャンセン(ドジャース)と並んでメジャー最多タイの数字である。これらの数字が示すように、イグレシアスの貢献度の大きさは計り知れない。
また、イグレシアスはレッズに入団する際に総額2700万ドルの7年契約を結んでいるが、年俸調停権を得た時点でこれを破棄し、年俸調停に移行する権利を有している。しかし、イグレシアスはこの権利を行使する素振りすら見せない。「このことについて代理人と話をしたけど、来季に向けての準備に集中することに決めたんだ」とイグレシアスは語る。レッズとの契約はあと3年残っており、2018年の年俸は450万ドル、2019年と2020年は500万ドル。非常にリーズナブルな契約であることも他球団からの関心を集める要因の一つとなっているが、イグレシアス自身はレッズ残留を希望している。「シンシナティでとても快適に過ごしているよ。第二の故郷のようなものだね。残りのキャリアをシンシナティで過ごすことができるといいな」
来季はシンシナティを愛するイグレシアスのさらなる活躍に期待したい。
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