ブルージェイズが元球宴遊撃手・ディアスを獲得
2017.12.4 16:36 Monday
二遊間のバックアップを務めることのできる内野手を探していたブルージェイズが、若手外野手のJ.B.ウッドマンとの交換でカージナルスからアレドミス・ディアスを獲得するトレードを成立させた。ディアスはデビューイヤーの昨季、オールスター・ゲームに選出されている元球宴遊撃手である。
ディアスはメジャーデビューを果たした昨季、111試合に出場して打率.300、17本塁打、65打点、OPS.879の好成績をマーク。同僚のマット・カーペンターの代替選手としてオールスター・ゲームに選出され、新人王投票では5位にランクインした。しかし、今季は攻守ともに精彩を欠き、6月下旬にマイナー降格。シーズン終盤になってメジャー再昇格を果たしたものの、今季は79試合で打率.259、7本塁打、20打点、OPS.682に終わった。正遊撃手の座を新人のポール・デヨングに奪われ、三塁や左翼を守ることもあった。
ブルージェイズは二塁のデボン・トラビスと遊撃のトロイ・トゥロウィツキーが故障がちなこともあり、彼らのバックアップ要員となり得る内野手を探していた。「我々の最優先課題は内野手の層を厚くすることだ。必要なときに出場するだけでなく、内野の複数ポジションを守りながら常時出場するような選手が得られればベターだね」とロス・アトキンスGMは語っていたが、その条件にピタリと当てはまるのがディアスだった。
元球宴遊撃手のディアスとはいえ、レギュラーの座は確約されていない。しかし、トラビスとトゥロウィツキーがともに故障なくシーズンを過ごすとは考えにくく、三塁や外野で出場する可能性があることも考慮すれば、ディアスにはレギュラー級の出場機会が与えられる可能性もあるだろう。「できれば毎日試合に出たい。だから二塁や三塁の練習もしたんだ」と語るディアス。2022年まで保有可能な点もブルージェイズにとっては大きな魅力となる。
一方、カージナルスへ移籍するウッドマンは22歳の外野手。2016年のドラフトでブルージェイズから2巡目(全体57位)指名を受けて入団し、今季はA級で96試合に出場して打率.240、7本塁打、45打点、OPS.699をマークした。414打席で157三振を喫したようにまだ粗削りな素材であり、メジャー昇格までにはしばらく時間が掛かりそうだ。
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