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フィリーズのギャルビス&ヘルナンデスに獲得オファー

2017.12.5 15:16 Tuesday

 プロスペクトの台頭により内野手が人員余剰気味になりつつあるフィリーズ。NBCフィラデルフィアのジム・ソールズベリーによると、フィリーズのもとにはフレディ・ギャルビスやセザー・ヘルナンデスの獲得を希望するトレードのオファーが届いているようだ。

 ギャルビスは正遊撃手として今季全162試合に出場し、打率.255、12本塁打、61打点、OPS.690をマーク。本塁打や打点は前年から減少してしまったが、三振を25個減らして四球を20個増やすなどアプローチ面での成長を見せ、OPSでは自己ベストの数字をマークした。遊撃手として155試合に先発出場したが、有望株のJ.P.クロフォードがメジャーへ昇格してきたこともあり、シーズン終盤には数試合のみながら外野の守備にも就いた。

 ヘルナンデスは左腹斜筋を痛めて6月中旬から1ヶ月ほど戦列を離れたため128試合のみの出場にとどまったものの、正二塁手として打率.294、9本塁打、34打点、OPS.793と安定した成績をマークした。出塁率(.373)で自己ベストの数字を残しただけでなく、長打率も自身初の4割超え(.421)。当然ながらOPS.793は自己ベストを大きく更新した。二塁の守備では前年からやや数字を落としたものの、攻守をトータルで見れば十分な貢献ぶりだった。

 しかし、フィリーズは二塁にスコット・キンガリー、遊撃にクロフォードという有望株が控えている。キンガリーは今季AA級とAAA級で計132試合に出場し、打率.304、26本塁打、29盗塁、OPS.889の好成績をマーク。来季のメジャーデビューはほぼ確実だ。クロフォードは9月にメジャーデビューを果たし、打率.214ながら出塁率.356をマークするなど、優れたアプローチをアピール。昇格後は三塁を守ることが多かったが、来季は正遊撃手として起用される見込みだ。

 こうした状況もあり、フィリーズはギャルビスとヘルナンデスの放出を検討している。ただし、決して彼らを安売りするつもりはなく、適切なオファーがなければ来季も彼らをキープし続ける方針だ。ソールズベリーによると、現在フィリーズのもとに届いているオファーはフィリーズを満足させるようなものではないという。正一塁手のトミー・ジョセフや正三塁手のマイケル・フランコにもトレードの可能性が取り沙汰されているフィリーズ。今オフ要注目のチームとなるかもしれない。


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