カブスが今季29セーブのキンツラーに興味か
2017.12.6 17:39 Wednesday
クローザーのウェイド・デービスがフリーエージェントとなり、クローザー経験者のヘクター・ロンドンをノンテンダーFAとしたカブスは試合終盤を任せることのできるリリーバーを必要としている。MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、カブスはナショナルズからフリーエージェントとなったブランドン・キンツラーに興味を示しているようだ。
今年8月に33歳の誕生日を迎えたキンツラーは、今季ツインズで45試合、ナショナルズで27試合に登板し、計72試合で4勝3敗29セーブ、防御率3.03をマーク。ツインズではクローザー、ナショナルズではセットアッパーとして安定したピッチングを続け、登板数は自己最多(2013年の71試合)を更新した。シンカー主体のピッチングを展開するグラウンドボール・ピッチャーであるため奪三振率は極めて低く、相手打者を圧倒するようなピッチングを見せる投手ではないが、直近5シーズンで防御率2点台~3点台前半を4度記録するなど安定感は抜群。安心して試合終盤を任せることのできる投手である。
モロシは「交渉は進んだ段階ではない」とリポートしており、まだ本格的な交渉は開始されていない模様。カブスはデービスとの再契約に動く可能性も取り沙汰されており、トレード市場とフリーエージェント市場の両面で様々な選択肢を検討しながら最終的な判断を下すことになりそうだ。
野手陣は若くて才能豊かな選手で溢れており、カブスの今オフの課題は兎にも角にも投手陣の補強。ジェイク・アリエタ、ジョン・ラッキーの退団により先発ローテーションにも穴があり、リリーバーのみならず先発投手の補強も必須となっている。今季地区2位のブリュワーズは再建を終えてポストシーズン進出を狙えるチームを築き上げ、同3位のカージナルスも虎視眈々と復権を狙っており、地区2連覇中のカブスとはいえ、うかうかしていられない状況。セオ・エプスタイン野球部門社長の手腕が試されるオフシーズンとなりそうだ。
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