通算569本塁打のパルメイロが現役復帰を検討か
2017.12.7 11:24 Thursday
MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、通算569本塁打の実績を誇るラファエル・パルメイロが現役復帰の可能性を模索しているようだ。しかし、パルメイロは現在53歳。ステロイド使用の陽性反応が出て出場停止処分を受けた過去もあり、現役復帰への道は極めて険しいものになることが予想される。
ローゼンタールは、2005年を最後にメジャーでプレイしておらず、現在53歳のパルメイロが現役復帰を真剣に検討していることを報じた。50歳を超えてからメジャーの舞台でプレイした選手はほとんどおらず、1976年に50歳で3試合、1980年に54歳で2試合に出場したミニー・ミノソの例があるくらい。フリオ・フランコも49歳となった2007年までプレイを続けたが、打率.222、OPS.610というキャリアワーストの成績に終わり、メジャーの舞台から姿を消した。
1995年から9年連続で38本塁打以上を放ち、史上4人目の「3000安打&500本塁打」を達成するなど、メジャー史上でも有数の実績を誇るパルメイロだが、現役復帰に向けて越えなければならないハードルは年齢だけではない。2005年、元メジャーリーガーのホゼ・カンセコの著書の中でステロイド使用者として名指しされたパルメイロは、米議会特別委員会での証言でステロイド使用を明確に否定。しかし、同年8月にアナボリックステロイド使用の陽性反応が出て10試合の出場停止処分を科されたのだ。出場停止処分からの復帰後はファンからのブーイングを浴びることになり、結局この年がメジャーでプレイした最後の年となっている。ステロイド使用疑惑も現役復帰に向けてのハードルとなることは間違いないだろう。
2015年には独立リーグで1試合だけプレイし、4打数2安打1四球という成績を残したパルメイロだが、高齢とステロイド使用疑惑に加え、一塁しか守れない選手であることを考えると、現役復帰は現実的でないと言わざるを得ない。パルメイロに現役復帰のチャンスを与える球団は現れるのだろうか。