大谷獲得に向けて マリナーズ&エンゼルスが資金を増額
2017.12.7 14:34 Thursday
大谷翔平(北海道日本ハム)の獲得を目指すマリナーズとエンゼルスは、それぞれ今年のドラフトで指名した若手有望株をツインズへ放出し、インターナショナル・ボーナスプール100万ドルを手に入れた。これによりインターナショナル・ボーナスプールの残高はマリナーズが255万7500ドル、エンゼルスが231万5000ドルとなっている。
全30球団のなかで3番目に多いインターナショナル・ボーナスプール残高(324万5000ドル)を有していたツインズは大谷争奪戦からの脱落後、インターナショナル・ボーナスプールと引き換えに若手有望株を手に入れることを選択した。マリナーズからは捕手のデービッド・バニュエロス、エンゼルスからは外野手のジェイコブ・ピアソンを獲得。いずれも今年のドラフトで指名を受けた選手である。
324万5000ドルのインターナショナル・ボーナスプールがあれば、有望な海外フリーエージェント選手を数名獲得することができる。しかし、ツインズは16歳の「ダイヤの原石」よりも、メジャーに近く、より確実に戦力として計算できる選手を獲得することを選択した。MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングにおいてバニュエロスはマリナーズの10位、ピアソンはエンゼルスの5位にランクインしていた有望株だ。
ここで注意しなければならないのは、インターナショナル・ボーナスプールというのは「資金を使う権利」であり、「資金そのもの」を指すわけではないということだ。今回のトレードによりツインズの資金が200万ドル減るわけではないし、マリナーズとエンゼルスの資金が100万ドルずつ増えるわけでもない。あくまでも海外フリーエージェント選手に使える資金の枠がツインズは200万ドル減り、マリナーズとエンゼルスは100万ドル増えたというだけである。単純な金銭トレードでないことを理解しておかねばならない。
大谷が契約金の多寡に重きを置いていないことは周知の事実であり、マリナーズとエンゼルスの今回の動きは「最後の誠意」を示すための動きである可能性が高い。それでも、この両球団が今年のドラフトで指名したばかりの有望株を大谷資金のために放出したことは事実である。両球団の大谷獲得への本気度がうかがえる動きとなった。
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