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電撃トレード!マリナーズがNL盗塁王・ゴードンを獲得

2017.12.8 10:59 Friday

 日本時間12月8日、マリナーズのジェリー・ディポートGMは衝撃のトレードを成立させた。若手有望株3名をマーリンズへ放出し、ナ・リーグ盗塁王のディー・ゴードンとインターナショナル・ボーナスプール100万ドルを獲得。マリナーズは二塁手のゴードンを中堅手として起用する方針だ。

 ディポートはスピード自慢の選手を求めていた。「我々はもっとアスレチックなチームになりたかった。より速く、塁上でよりダイナミックになりたかったんだ」と語るディポートが選択したのは、今季両リーグ最多の60盗塁をマークして自身3度目の盗塁王に輝いたゴードンを獲得し、二塁からセンターへコンバートするという「ウルトラC」だった。

 ゴードンは遊撃手としてドジャースでメジャーデビューを果たし、メジャー最初の3シーズンは遊撃手としてプレイ。2014年から二塁にコンバートされ、今季は二塁を153試合、遊撃を3試合守った。2013年オフのウィンターリーグでは外野手として13試合に出場し、うち9試合でセンターを守ったが、外野手としてのまとまった出場機会はこれが最後である。

 しかし、トップクラスのスピードを持った内野手がセンターへコンバートされるというのは決して珍しいことではない。ビリー・ハミルトン(レッズ)やトレイ・ターナー(ナショナルズ)もマイナー時代は主に遊撃を守っていたが、メジャー昇格後にセンターへコンバートされている(ターナーはその後再び遊撃へ)。ゴードンはトレードの報を受け、センターを守ることになると聞かされた際にはショックを受けたという。しかし、すでに「嘘はつきたくない。僕は球界で最高の二塁手になるために本当に努力してきた。でも、もし誰かのためにポジションを変えるとしたら、それはロビー(ロビンソン・カノーの愛称)だ。ロビーたちの前を打つことができるなんて夢みたいだよ。彼らが毎年コンスタントに成績を残していることは知っている。それをダメにしないように頑張らないとね」とトレードを前向きに捉えている。

 なお、このトレードによりマーリンズはニック・ナイダート、クリス・トーレス、ロバート・ダガーの3名を獲得した。右腕のナイダートはMLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでマリナーズ2位にランクイン。内野手のトーレスは同7位、右腕のダガーはTOP30圏外だが、プロ2年目の今季は急成長を遂げた。一方、マリナーズはゴードンとともにインターナショナル・ボーナスプール100万ドルを獲得。これでインターナショナル・ボーナスプールの残高は355万7000ドルとなり、レンジャーズの353万5000ドルを上回って最高額となった。


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