再建突入のタイガース 平野ら3投手がターゲット?
2017.12.8 12:30 Friday
フリーエージェント市場にまだ数多くの投手が残るなか、タイガースはローコストで獲得できるであろう3人の投手に目を向けている。その3人とはマイク・ファイアーズ、クリス・ティルマン、そしてオリックスからフリーエージェント宣言した平野佳寿だ。
再建に突入した球団は若手の出場機会を増やしつつも、再建の妨げとならないベテラン選手を1~2年の短期契約で獲得して戦力を整えるのが一般的だ。今オフのタイガースもまさにこの動きを見せており、すでに外野手のレオニス・マーティンを1年契約で獲得している。投手陣は先発、リリーフとも層が薄く、底上げのための獲得候補としてファイアーズ、ティルマン、平野の名前が挙がっているようだ。
ファイアーズは今季アストロズで29試合(うち28先発)に登板して8勝10敗、防御率5.22をマーク。アストロズ移籍後ワーストの成績に終わり、先日ノンテンダーFAとなった。2年前の2015年には180回1/3を投げて防御率3.69、180奪三振を記録しており、まだ32歳という年齢を考えても復活の可能性は十分にある。
ティルマンは今季オリオールズで24試合(うち19先発)に登板して1勝7敗、防御率7.84という自己ワーストのシーズンを過ごした。昨季まで4年連続で2ケタ勝利をマークしていたが、今季は右肩の故障で出遅れ、シーズン初登板で初勝利をマークしたあとは7連敗のままシーズン終了。月間防御率は5月の5.87がベストという状況であり、球速の低下により本来のピッチングを取り戻すことはできなかった。まだ29歳であり、昨季までの実績を考えても「バーゲン契約」となる可能性を秘めた存在だ。
現在33歳の平野はプロ11年目となった今季、58試合に登板して3勝7敗29セーブ、防御率2.67をマーク。セーブ数はパ・リーグ3位の数字だった。フリーエージェント宣言をしているため、ポスティング料を支払う必要はなく、メジャー球団にとっては手を出しやすい物件。また、年齢的に長期契約を必要としない点も有利に働く可能性がある。
タイガースはこれらの3人を獲得し、再建期の「つなぎ役」とすることができるのか。今後の動向を見守りたい。
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