カージナルスがベテラン右腕・グレガーソンと2年契約
2017.12.11 11:30 Monday
メジャー通算623登板(年平均69登板)を誇る鉄腕リリーバーが9年ぶりにプロ入り時の古巣に復帰することになった。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、カージナルスは33歳のベテラン右腕、ルーク・グレガーソンと2年契約で合意に至ったようだ。
グレガーソンはアストロズとの契約最終年となった今季、ここ3シーズンで最多となる65試合に登板し、2勝3敗1セーブ18ホールド、防御率4.57をマークした。61イニングで自己ワーストの13本塁打を浴びた影響で、防御率は自身初の4点台。昨季までのキャリアワーストが3.28(2016年)だったことを考えると、きわめて不本意なシーズンとなった。被打率(.257)もキャリアで2番目に悪く、あまり良いところのないシーズンだったが、奪三振率は10.33と高水準を維持した。
ローゼンタールによるとカージナルスとの契約は2年1100万ドルで、3年目(2020年)は成績に応じて自動的に行使されるベスティング・オプションになっているという。パドレス時代はセットアッパーとして活躍し、2010年にはリーグ最多の40ホールドを記録。アストロズへ移籍した2015年にはクローザーとして31セーブを挙げ、通算防御率3.02、被打率.216と優秀な数字を残している。2006年のドラフトでカージナルスから28巡目(全体856位)指名を受けてプロ入りし、2009年シーズンの開幕前に後日指名選手としてパドレスへ放出されており、9年ぶりの古巣復帰となった。
今オフのカージナルスは呉昇桓(オ・スンファン)、ザック・デューク、フアン・ニカシオ、トレバー・ローゼンタールとリリーバー4人が退団しており、打線の核となる強打者とともにブルペンの補強が最優先課題となっていた。まずはウィンター・ミーティングを前にグレガーソンの獲得に成功したが、ここ数年のパフォーマンスを見る限り、グレガーソンをクローザーに据えることは考えにくい。カージナルスのブルペン補強は今後もまだまだ続いていきそうだ。
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