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エンゼルスの先発ローテーション&DH事情を探る

2017.12.11 18:42 Monday

 1900年以降、投手・野手の両方で15試合以上に出場した選手はレイ・カルドウェル(1918年)、ベーブ・ルース(1918年、1919年)、ジョニー・クーニー(1924年)の3人しかいない。エンゼルスは大谷翔平をどのように起用していくのだろうか。ここではエンゼルスの先発ローテーション&DH事情を探ってみる。

 まずは先発ローテーションを見ていこう。大谷はおそらくギャレット・リチャーズとともに先発1&2番手を担うことになると思われる。ビリー・エプラーGMは大谷の日本プロ野球からメジャーリーグへの適応をスムーズにするために6人制ローテーションを導入することを示唆しており、週に1度、中6日で登板していた北海道日本ハム時代に近い登板間隔で先発のマウンドに立つことになりそうだ。リチャーズのほか、マット・シューメイカー、タイラー・スキャッグスら他の先発投手も故障が多く、コンディション面に不安を抱えているため、登板間隔が広がるだけでなく、おのずと1人あたりのシーズンを通しての投球イニング数が少なくなる6人制ローテーションの導入は先発投手陣全体にメリットをもたらすに違いない。

 次はDHについて見ていく。今季のエンゼルスはアルバート・プーホルスが142試合でDHを務め、その他はマイク・トラウトが6試合、ルイス・バルブエナが2試合、ジェフリー・マーテイとユネル・エスコバーが各1試合という顔ぶれだった。足の状態が良くないプーホルスがDHにほぼ固定される形となったが、ビリー・エプラーGMは大谷をDHとして起用するためにプーホルスに一塁を守らせる機会を増やす方針だ。「私はアルバート(・プーホルス)が一塁を守るのが好きだということを知っている。本来であれば過去2シーズンももっと一塁の守備に就くはずだったが、コンディションが整わなかったんだ」と語り、来季はプーホルスがより多くの試合で一塁の守備に就くことを期待している。大谷は登板と登板の間に2~3試合DHとして出場することになりそうだ。

 仮に6人制ローテーションで1年間ローテーションを守り、登板間に3試合DHとして出場すれば、投球イニング数は150前後、打席数は300~350程度になることが予想される。これは日本でのベストシーズンとなった2016年と大差ない数字だ(140イニング、382打席)。エプラーの構想がスムーズにハマれば、出場機会についての問題は見当たらない。あとは大谷が実力を発揮するだけだ。


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