ヤンキースがパイレーツのエース右腕の獲得に動く?
2017.12.12 11:52 Tuesday
ヤンキースは2008年のドラフトでゲリット・コール(パイレーツ)を1巡目(全体28位)指名した。しかし、コールは大学進学を選択し、3年後のドラフトでパイレーツから全体1位指名を受けてプロ入り。そのコールがヤンキースへ移籍する可能性が浮上した。
MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、先発投手の補強を目指すヤンキースはコールの獲得を検討しているようだ。これは必ずしもトレードの成立が迫っていることを意味するわけではなく、そもそも今オフ中にトレードが実現する保証もない。パイレーツはまだコールを2年間保有可能であり、来季の予想年俸は750万ドル前後とリーズナブルなため、放出を急ぐ必要はないからだ。ただし、パイレーツがコールへのオファーに耳を傾けていることだけは事実である。
パイレーツは昨オフ、同じ状況にいたアンドリュー・マカッチェンを放出しなかった。今オフのコールに関しても同様の対応を取ることが予想されているが、パイレーツが本格的な再建に乗り出すことを決断すれば話は変わってくる。その場合にはトレード価値を落とさぬよう、なるべく早い時期にコールとマカッチェンの放出に動くはずである。ヤンキースはジャンカルロ・スタントンの獲得により外野が人員過剰となっており、クリント・フレイジャーなどの若手外野手を交換要員として獲得することも可能だろう。
仮にパイレーツがコールを放出しても、パイレーツが先発のコマ不足に悩むことはない。ジェイムソン・タイオン、イバン・ノバ、チャド・クール、トレバー・ウィリアムス、スティーブン・ブロールト、タイラー・グラスナウと先発候補は豊富におり、マイナーにもニック・キンガム、クレイ・ホームズ、ミッチ・ケラーらが控えている。また、「トレードによって組織を強化できるなら、トレードを検討する可能性はあるよ」とニール・ハンティントンGMは何らかのトレードが行われる可能性を否定していない。ひとたびパイレーツが再建へ向かうことを決断すれば、コールのヤンキース移籍は一気に加速するかもしれない。
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