フィリーズがニーシェックと2年契約で合意 半年ぶりの復帰へ
2017.12.12 12:20 Tuesday
37歳のベテランリリーバー、パット・ニーシェックは7月下旬にロッキーズへ放出された際、フィリーズへの復帰願望を口にしていた。そして、その願いは間もなく実現する。日本時間12月12日、フィリーズとニーシェックは2年契約で合意に至ったようだ。
現地の報道によると、フィリーズとニーシェックは総額1600万ドル以上の2年契約で合意に至り、あとは身体検査の結果を待つのみだという。フィリーズはニーシェックとの契約合意についてまだコメントを発表していないが、日本時間12月15日のウィンター・ミーティング終了までには正式に発表される見込みとなっている。「我々はある選手とゴールラインに立っていると思うよ」とマット・クレンタックGMもニーシェックとの契約がほぼ完了していることを明らかにした。
ニーシェックの獲得は先発投手に大金を投じず失点を減らすフィリーズの取り組みの一部となる。再建途中のフィリーズは優勝争いに加わる準備ができるまで先発投手に大金を投じるつもりはない。言い換えれば、今オフ、ジェイク・アリエタやダルビッシュ有といったトップクラスの先発投手はもちろん、長期契約を模索しているであろうランス・リンやアレックス・カッブといった先発投手の獲得に動く可能性も極めて低い。「準備が整うまであと1人、あと2人足りないくらいかなと感じたときには財布を開けて、必要な補強を行うつもりだよ。でも、今は目指す場所へ辿り着くために若手選手の成長を待つ段階だ。ジミー・ロリンズ、チェイス・アトリー、ライアン・ハワード、コール・ハメルズらのときも同じだった。まずは若手選手たちにチャンスを与える必要があるんだよ」とクレンタックは若手選手の出場機会の減少につながるような補強を行う可能性を明確に否定した。
フィリーズの先発ローテーションにはアーロン・ノラ、ジェラッド・アイコフ、ビンス・ベラスケス、ニック・ピベッタといった若手投手がズラリと名を連ねており、ブルペンを強化することにより彼らの成長をサポートすることができる。打線にはニック・ウィリアムス、リーズ・ホスキンス、J.P.クロフォード、ホルヘ・アルファロら有望株が台頭しており、フィリーズの再建はスムーズに進んでいるに見える。経験豊富かつ実力十分なニーシェックの復帰はチーム再建への大きな手助けとなるはずだ。
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