ゴードンのセンター転向に自信を見せるサービス監督
2017.12.13 18:48 Wednesday
マーリンズからナ・リーグ盗塁王のディー・ゴードンを獲得したマリナーズは、この俊足巧打の二塁手を中堅手として起用する方針だ。スコット・サービス監督はゴードンが「ゴールドグラブ級のセンターになる可能性がある」と大きな期待を寄せている。
ロビンソン・カノーという絶対的な正二塁手を有するマリナーズがゴードンを獲得したというニュースは驚きとともに伝えられた。カノーを一塁へコンバートするのではないか、との憶測も流れたが、「マリナーズはゴードンを中堅手として起用する方針だ」との情報が出たことで再び球界を驚かせた。2015年にゴールドグラブ賞を受賞した経験のある二塁手を外野手として獲得するチームがあろうとは誰も予想していなかったからである。
しかし、サービスはゴードンのセンター転向に自信を見せる。「ディー・ゴードンはすでに実績のあるメジャーリーガーであり、オールスター・ゲームの出場経験もある。我々は彼に守備位置の変更をお願いし、彼はそれを受け入れてくれた。昨日すでにフライを捕る練習をしていたし、新たなポジションに慣れるために努力しているみたいだよ。彼はゴールドグラブ級のセンターを目指しているんだ」とサービスが語ったように、ゴードンはすでにセンター転向に向けて動き始めている。
ゴードンはマリナーズOBの殿堂入り選手、ケン・グリフィーJr.に外野守備の指導を受ける計画を立てているという。ゴードンが抜群のスピードと身体能力を持っていることは周知の事実だが、それにゴードンの向上心が加わればサービスの言うようにゴールドグラブ級のセンターになることも夢ではないのかもしれない。
また、ゴードンはカノーとともにプレイすることをとても楽しみにしている。「ロビンソン(・カノー)と一緒にプレイすることは僕の夢だったんだ。彼のような素晴らしい二塁手になるために努力してきたんだよ。もし僕が他の誰かのためにポジションを変えるとしたら、それはロビー(=カノーの愛称)のためだね」とゴードン。すでにサービスはゴードンを1番、ジーン・セグーラを2番で起用する方針を明らかにしており、来季は出塁したゴードンをカノーが打って還すシーンがしばしば見られるに違いない。
大谷翔平の獲得に失敗したマリナーズだが、ゴードンのセンター転向が上手くハマれば、同地区の他球団にとって脅威の存在となるはずだ。ゴールドグラブ級のセンターを目指すゴードンの頑張りに期待したい。
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