カージナルスが有望株4人を放出し強打のオズーナを獲得!
2017.12.14 10:56 Thursday
ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)に移籍を拒否されたカージナルスがついに念願の強打者獲得に成功した。日本時間12月14日、カージナルスはサンディ・アルカンタラ、マグネウリス・シエラら若手有望株4人をマーリンズへ放出し、マーセル・オズーナを獲得するトレードで合意に至った。
カージナルスからマーリンズへ移籍するのは22歳右腕のアルカンタラ、21歳外野手のシエラ、22歳右腕のザック・ギャレン、23歳左腕のダニエル・カスターノの4人。カージナルスは投手と外野手に人材を豊富に抱えており、余剰気味の人材をトレード要員として補強を目指していたが、まさにその通りのトレード内容となった。アレックス・レイエス、ジャック・フラハティ、ルーク・ウィーバー、ダコタ・ハドソンといったトップ・プロスペクトたちを放出することなくオズーナを獲得できた点は評価されてしかるべきだろう。
オズーナは今季、自己最高のシーズンを過ごし、打率.312、37本塁打、124打点と打撃3部門で自己ベストを更新。シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞するなど、リーグを代表する左翼手に成長した。少なくともあと2シーズン、2019年まで保有可能である点も大きな魅力であり、これでカージナルスは左翼にオズーナ、中堅にトミー・ファム、右翼にデクスター・ファウラーと強力な外野陣が完成。ランドール・グリチックやスティーブン・ピスコッティといった余剰戦力をトレード要員としてさらなる補強に動くことも可能になった。
「我々は豊富な人材を有しており、ペイロールの余裕もある。これら2つが組み合わされば、大いに役立つだろう。そして、我々には明確な補強ポイントがあるんだ」とジョン・モゼリアック野球部門社長は話していたが、その人材を駆使して補強ポイントの1つである強打者の獲得に成功した格好だ。すでにマイルズ・マイコラス、ルーク・グレガーソンらを獲得しているカージナルスだが、モゼリアックはもう1つの補強ポイントであるクローザーを含め、さらなる補強に動くことを明言している。覇権奪回を目指すカージナルスの大型補強はまだ幕を開けたばかりなのかもしれない。
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