マリナーズが救援右腕・ニカシオと2年契約で合意
2017.12.14 16:00 Thursday
マリナーズのジェリー・ディポートGMは実績のあるセットアッパーの獲得を目指していたが、日本時間12月14日、ディポートのセットアッパー探しが終了した。マリナーズは救援右腕のフアン・ニカシオと2年1700万ドルで契約合意に至ったようだ。
現時点ではマリナーズからの公式発表はないものの、MLBネットワークのボブ・ナイチンゲールによると、マリナーズとニカシオは総額1700万ドルの2年契約を結ぶことで合意。現在ニカシオは故郷のドミニカ共和国へ帰国しており、身体検査を受けたうえで早ければ来週前半にも正式に契約が発表される見込みとなっている。
ニカシオは今季、パイレーツで65試合、フィリーズで2試合、カージナルスで9試合に登板。シーズントータルではナ・リーグ最多となる76試合に登板し、5勝5敗6セーブ22ホールド、防御率2.61の好成績をマークした。今季はマイナー時代も含めてキャリアで初めてリリーフに専念し、先発登板は1度もなし。カージナルス移籍後はクローザーを務め、4度のセーブ機会をすべて成功させた。
ニカシオについてはカージナルスも再契約に向けて積極的に動いており、ニカシオ自身もカージナルスへの復帰願望を口にしていたが、最終的にはマリナーズが争奪戦に勝利。ディポートはニカシオとの契約についてコメントを避けたものの、「我々は90マイル台後半の速球を投げることができ、なおかつ複数イニングをこなす能力のあるリリーバーを少なくとも2枚、できれば3枚揃えるつもりだ。現代の野球ではそれが必要なんだ」とブルペンの重要性を語った。90マイル台後半の速球とスライダーを武器とするニカシオはまさにディポートが求めていた戦力であり、クローザーのエドウィン・ディアスへ繋ぐセットアップを担うことになるだろう。
マリナーズのブルペンはディアス、ニカシオのほか、ニック・ビンセント、デービッド・フェルプス、マーク・ゼプチンスキー、ジェームズ・パゾスと頭数は揃っており、ダン・アルタビラら若手投手やショーン・アームストロングら新戦力も控えている。今オフの補強によりグッと層が厚くなったブルペンはマリナーズの大きな武器となるかもしれない。
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