ナショナルズがキンツラーと再契約 強力ブルペンを維持
2017.12.14 18:35 Thursday
日本時間12月14日、ナショナルズが今季途中に加入し、シーズン終了後にフリーエージェントとなった救援右腕、ブランドン・キンツラーと2年契約で合意に至ったことが明らかになった。キンツラーとの再契約によりナショナルズは今季途中に獲得した3投手による勝ちパターンの継投を来季も維持できることになった。
今季のキンツラーはツインズのクローザーとして開幕から安定したピッチングを続け、ツインズでは45試合に登板して2勝2敗28セーブ、防御率2.78をマーク。自身初のオールスター・ゲーム選出も経験した。7月末にトレードでナショナルズに加入すると、同じく途中加入のライアン・マドソン、ショーン・ドゥーリトルとともに勝ちパターンの継投を形成し、主に7回を担当するセットアッパーとして27試合に登板して10ホールド、防御率3.46をマーク。シーズントータルでは自己最多の72試合に登板し、4勝3敗29セーブ、防御率3.03という成績だった。
今季のナショナルズは当初から不安視されていたブルペンが開幕から機能せず、チームの大きな穴となっていた。7月末のトレード・デッドラインでツインズからキンツラー、アスレチックスからマドソンとドゥーリトルを獲得し、ようやく勝ちパターンの継投が確立。勝ちパターンが確立されたことにより、チームの戦いに安定感がもたらされた。キンツラーとの再契約により7回・キンツラー、8回・マドソン、9回・ドゥーリトルの継投を来季も維持できることになり、今季前半戦のように勝てる試合を落とすケースは激減するはずだ。
ナショナルズの次なる補強ターゲットはおそらく先発投手。先発5番手のジョー・ロスが今年7月にトミー・ジョン手術を受け、その後はベテランのエドウィン・ジャクソンでなんとか凌いでいたものの、現時点ではチームに数少ない穴となっている。エリック・フェッディら若手投手を抜擢するのも一つの選択肢だが、ワールドシリーズ制覇を目指す以上、補強に動くのではないだろうか。アダム・リンド、スティーブン・ドリュー、ハウィー・ケンドリックらの退団により控え野手の層も薄くなっており、こちらも補強が必要な状況となっている。
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