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カージナルスがピスコッティ放出を正式発表 若手2選手を獲得

2017.12.15 12:28 Friday

 日本時間12月15日、カージナルスはアスレチックスとの間でトレードが成立したことを正式に発表。好打の外野手、スティーブン・ピスコッティをアスレチックスへ放出し、ヤイロ・ムニョス、マックス・シュロックの若手内野手2名を獲得した。

 トレードが合意に達したことが報じられながらも、アスレチックスが放出する2選手がなかなか明らかにならないなど、成立に向けて最終調整が進められていた今回のトレード。最終的にはアスレチックスが球団13位の有望株であるムニョスと同17位のシュロックをカージナルスへ放出することで決着した。

 アスレチックスは来季、クリス・デービスを指名打者にほぼ固定することを検討しており、外野手の補強を目指していた。もともと外野手が余剰気味となっていたところにマーセル・オズーナが加入し、外野手を整理することを目指していたカージナルスと利害が一致した格好だ。また、ピスコッティの母が筋萎縮性側索硬化症を発症しているという事情もあり、カージナルスはピスコッティの故郷であるカリフォルニア州プレザントン周辺に本拠地を置くアスレチックスまたはジャイアンツへのトレードを優先的に考えていたようだ。

 ムニョスはドミニカ共和国出身の22歳。今季はAA級とAAA級で計112試合に出場し、打率.300、13本塁打、68打点、22盗塁、OPS.794をマークした。479打席でわずか21四球というアプローチ面には改善の余地を残すものの、自己ベストの打率&OPSをマークするなど順調に成長を遂げている。本職は遊撃だが、今季は三塁とセンターでも20試合以上に出場しており、マイナーでは一塁以外の内外野6ポジションを守った経験がある。少なくともパンチ力とスピードを兼ね備えたユーティリティ・プレイヤーとしての活躍が期待できるはずだ。

 シュロックは2015年のドラフトでナショナルズから13巡目(全体404位)指名を受け、2016年8月のトレードでアスレチックスへ移籍した23歳の二塁手。今季はAA級で106試合に出場し、打率.321、7本塁打、46打点、OPS.801をマークした。マイナー通算打率.324をマークしている一方、1219打席でわずか100三振というバットコントロールの良さが魅力であり、「2番・二塁」を担うような選手へ成長することが期待される。

 戦力面においてもそれ以外の部分においても大きな意味を持つ今回のトレード。両球団とピスコッティの家族にとって良い結果となることを願いたい。


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