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メルビン・アップトンJr.がインディアンスとマイナー契約

2017.12.18 12:31 Monday

 日本時間12月16日、インディアンスがメルビン・アップトンJr.とマイナー契約で合意に至ったことが明らかになった。右打ちの外野手を探していたインディアンスにとって実績のあるアップトンJr.とのマイナー契約はローリスク・ハイリターンなギャンブルとなりそうだ。

 現時点ではインディアンスからの正式発表はないものの、インディアンスはアップトンJr.とマイナー契約を結び、アップトンJr.はスプリング・トレーニングに招待選手として参加することになると見られている。MLB.comのマーク・フェインサンドによると、アップトンJr.がメジャーへ昇格した場合の基本給は150万ドルとなり、打席数に応じたインセンティブも設けられているようだ。

 今季のインディアンスはマイナー契約で獲得したオースティン・ジャクソンが控え外野手として大活躍。85試合に出場して打率.318、7本塁打、35打点、OPS.869の好成績をマークした。特に左腕に対しては打率.352、OPS1.013と素晴らしい成績を残し、左打者が多いインディアンス外野陣の中で貴重な存在に。インディアンスはフリーエージェントとなったジャクソンとの再契約に向けて動いているものの、もしジャクソンが他球団へ流出した場合にはアップトンJr.が代役候補となる。

 33歳のアップトンJr.は今季はメジャーでの出場機会がなく、ジャイアンツ傘下AAA級で12試合に出場しただけ(打率.244、OPS.639)。2016年にはパドレスとブルージェイズの2球団合計で149試合に出場して打率.238、OPS.693ながら20本塁打、27盗塁をマークしており、まだメジャーで結果を残すだけの実力はあるはずだ。特筆すべきは左腕との相性の良さ。2016年は対右腕OPS.634に終わった一方で対左腕OPS.874をマーク。通算でも対右腕OPS.708を対左腕OPS.760が上回っている。

 現時点でのインディアンスの外野陣はレフトにマイケル・ブラントリーまたはジェイソン・キプニス、センターにブラッドリー・ジマー、ライトにロニー・チゼンホールという布陣で、全員が左打者である。右打ちの外野手であるブランドン・ガイヤーは左手首の手術を受けた影響で来季の開幕に間に合うかどうかが不透明な状況であり、アップトンJr.に出番が巡ってくる可能性もある。補強が必要なポジションに実績のあるベテランを獲得し、「活躍しれくれれば儲けもの」といったローリスク・ハイリターンな補強と言えるだろう。


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