救援右腕・アルバースが2年契約へ 現時点で球団は不明
2017.12.18 15:20 Monday
フリーエージェントの救援投手市場が急激に縮小していくなか、今季好成績をマークした34歳のベテラン右腕も正式契約が近付いているようだ。ESPNのジェリー・クラスニックによると、マット・アルバースが今週中にもいずれかのチームと2年契約を結ぶ見込みであるという。
メジャーリーグの移籍情報は契約先や契約内容が大きなタイムラグなしで明らかになることが多く、今回のアルバースのように「2年契約」という契約条件がわかっていながらも契約先のチームが不明というのは比較的珍しいケースである。先週のウィンター・ミーティング前後からフリーエージェントの救援投手が続々と契約先を決めており、アルバースの契約が正式に決まれば、救援投手の補強を目指しているチームの選択肢がさらに一つ減ることになる。クラスニックは「リリーフ市場は引き続き活発だが、選択肢は減少し続けている」とリリーフ市場の現状を伝えている。
今季のアルバースはマイナー契約でナショナルズに加入し、開幕直後にメジャー昇格。すると、5月上旬まで防御率0.00をキープする予想以上の好投を披露し、最終的には自己最多タイの63試合に登板して7勝2敗2セーブ14ホールド、防御率1.62というキャリアハイのシーズンを過ごした。7月下旬にブランドン・キンツラー、ライアン・マドソン、ショーン・ドゥーリトルの3人が加入するまでナショナルズのブルペンは崩壊状態に陥っており、そのなかで安定したピッチングを続けたアルバースの貢献度は計り知れない。
アルバースの契約がほぼ決まったことにより、リリーフ市場から入手可能な選択肢がまた一つ消えることになった。ウェイド・デービス、グレッグ・ホランドといった大物リリーバーのほか、マット・ベライル、タイラー・クリッパード、ブライアン・ダンシング、アディソン・リード、トニー・ワトソンら実力派リリーバーもまだ市場には残っているが、救援投手の補強を目指すチームの選択肢が日々少なくなっていることだけは間違いない。
