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ゲリット・コールを巡るトレード交渉が進行中?

2017.12.18 15:48 Monday

 MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヤンキースが有望外野手のクリント・フレイジャーを含むパッケージと引き換えにパイレーツからエース右腕のゲリット・コールを獲得するトレードの交渉が行われているようだ。しかし、ヤンキースはCCサバシアと再契約を結んでおり、今後パイレーツとの交渉がどの程度本格的に行われるかは不透明になりつつある。

 ヤンキースが先発投手の補強に動いていることは以前から報じられてきたが、サバシアと1年契約で再契約を結ぶことが決まり、今季の先発ローテーションを維持することに成功した(田中将大、ルイス・セベリーノ、ソニー・グレイ、サバシア、ジョーダン・モンゴメリー)。これによりヤンキースは無理に先発投手のさらなる補強に動く必要はなくなったわけだが、少なくともパイレーツとの間でコール獲得に関する交渉が行われていることは事実である。

 パイレーツのニール・ハンティントンGMはウィンター・ミーティングの時点で今オフの方針(売り手に回るか買い手に回るか)を決めかねていたが、もしパイレーツが来季を諦めて売り手に回るようであれば、コールやアンドリュー・マカッチェンは有力な放出候補となる。その場合、パイレーツは2019年に向けた即戦力の有望株を欲すると見られており、ヤンキースに対してはすでにメジャーデビューを果たしているフレイジャーのほか、プロスペクト右腕のチャンス・アダムスを要求する可能性が高い。サバシアとの再契約によりすでに先発5枚を揃えたヤンキースがこの要求を呑むかどうかが、トレード成立に向けてのカギとなりそうだ。

 今季のコールは33先発で203イニングを投げ、12勝12敗、防御率4.26、196奪三振をマーク。2015年に19勝8敗、防御率2.60をマークしたように絶対的エースのポテンシャルを秘めており、ヤンキースに加入した場合、田中、セベリーノ、コール、グレイという先発四本柱は他球団の大きな脅威となるだろう。ヤンキースは9年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けてコール獲得に動くのか、それとも球団の将来を重視してフレイジャーやアダムスをキープするのか。ブライアン・キャッシュマンGMの決断に注目したい。

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