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ダルビッシュはカブスorレンジャーズの「ラストピース」となるか

2017.12.19 18:52 Tuesday

 今オフ、カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長とレンジャーズのジョン・ダニエルズGMはともに投手陣の補強・整備を進めている。MLB.comのフィル・ロジャースはこの両球団にとってダルビッシュ有が補強の「ラストピース」になる可能性があると主張する。

 まずは今オフの両球団の投手補強を整理してみよう。カブスはフリーエージェント市場でタイラー・チャットウッド、ドリュー・スマイリー、ブランドン・モロー、スティーブ・シーシェック、ダリオ・アルバレスと契約し、ウエーバーでルーク・ファレル、コリー・マゾーニ、ランディ・ロサリオを獲得。一方のレンジャーズはフリーエージェント市場でマイク・マイナー、ダグ・フィスター、クリス・マーティンと契約し、トレードでマット・ムーアとロナルド・ヘレーラを獲得した(40人枠内の投手のみ)。

 ここまでの補強により、両球団とも先発ローテーションとブルペンの顔ぶれはある程度固まった。しかし、カブスはジェイク・アリエタの穴が完全に埋まったとは言えない状況であり、引き続きエース級の先発投手の獲得を目指している。レンジャーズは先発ローテーションにマイナー、フィスター、ムーアの3投手を加え、来季も引き続き地区優勝争いに加わる姿勢を見せているものの、アストロズやエンゼルスと互角に渡り合うためにはエース級の先発投手がもう一人必要だろう。

 そこで浮上してくるのがダルビッシュの存在である。カブスはクリス・アーチャー(レイズ)やダニー・ダフィー(ロイヤルズ)の獲得に動く可能性も取り沙汰されているが、エプスタインは若手主力選手や若手有望株の放出に否定的だ。資金に比較的余裕があることを考えても、大きな対価を払ってアーチャーらを獲得するよりダルビッシュ獲得に動く方が現実的だろう。レンジャーズはすでに先発ローテーションの5枠が埋まっていること、資金的な余裕がないことなどを考えると、ダルビッシュ獲得は現実的でないかもしれない。しかし、ダルビッシュはダラスでの生活を気に入っている。レンジャーズ復帰の可能性はゼロではないだろう。

 アリエタがダラス北部郊外の高校に通い、テキサスクリスチャン大学出身であるということもあり、ロジャースは自身の分析をこのように締め括っている。「ダルビッシュとアリエタの少なくとも一方がカブスとレンジャーズのいずれかと契約しなければ、それはサプライズとなるだろう」

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