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レイズの看板選手・ロンゴリアのジャイアンツ移籍が決定!

2017.12.21 09:52 Thursday

 日本時間12月21日、レイズ史上最高の選手との呼び声高いエバン・ロンゴリアが1対4の交換トレードでジャイアンツへ放出されたことが発表された。打線の強化を目指しながらも補強失敗が続いていたジャイアンツにとっては今オフ初めてとなるスラッガーの補強となった。

 ジャイアンツは強打の三塁手と引き換えに正中堅手のディナード・スパンのほか、MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでTOP30圏内に名を連ねる3選手(1位のクリスチャン・アローヨ、25位のマット・クルック、29位のスティーブン・ウッズ)をレイズへ放出。今季メジャーワーストの128本塁打&長打率.380に終わった打線に通算261本塁打の実績を誇るスラッガーを加えることに成功した。

 「この動きは我々の球団の重要なニーズを満たしてくれる。そして、今オフの目標の一つを達成することができた」とジャイアンツのブライアン・セイビアン野球部門副社長は語る。「エバン(・ロンゴリア)はこの10年間にわたって球界で最高の三塁手の一人であり続けた。彼が我々の組織に加わることにワクワクしているよ。来季に向けて、さらなる打線の強化を目指すつもりだ」とスパンの放出により1枠空いた外野手の補強に乗り出すことを示唆した。

 一方、レイズにとってロンゴリアの放出は本格的なチーム再建の始まりを意味する。ロンゴリアは2012年11月に2017年から始まる6年1億ドルの契約延長にサインしているが、契約最終年の2022年でさえ年俸1950万ドルという安さ。いわゆる「バーゲン契約」であり、無理に放出する必要はなかったのである。とはいえ、ロンゴリアもすでに32歳。球団オプションも含めた契約最終年の2023年には38歳になっている。ロンゴリアを中心とした現在のチームからの世代交代を図りたいという思惑が見て取れる。トレードの噂が絶えないクローザーのアレックス・コロメイやエースのクリス・アーチャーも放出の可能性が高まったと言えるだろう。

 ロンゴリアは「もしトレードが実行されるのであれば、両球団にとってメリットがあるものであることが僕の希望だった」と語る。ロンゴリアの望み通り、今回のトレードが両球団にとって良い結果となることを期待したい。


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