ナショナルズがアダムスと1年契約 リンドの穴埋めを期待
2017.12.21 11:36 Thursday
MLB.comのマーク・フェインサンドによると、ブレーブスからノンテンダーFAとなっていたマット・アダムスがナショナルズと1年400万ドルで契約合意に達したようだ。今季代打兼控え一塁手として活躍したアダム・リンドの穴を埋める働きが期待されている。
昨季までカージナルスで一塁のレギュラー格として起用されていたアダムスだが、今季はマット・カーペンターが一塁に固定されることになり、出場機会が大幅に減少。一時は出場機会を増やすために外野守備にも挑戦したが、それも上手くいかず、5月中旬にブレーブスへトレードされた。ブレーブスでは故障離脱中のフレディ・フリーマンの穴を埋める活躍を見せ、6月には打率.314、10本塁打、25打点、OPS1.034の好成績をマーク。シーズントータルでは131試合に出場して打率.274、20本塁打、65打点、OPS.841をマークし、シーズン20本塁打は自身初、OPS.841は自己ベストの数字だった。
今季のナショナルズでは控え一塁手として加入したリンドが期待以上の活躍を見せ、116試合に出場して打率.303、14本塁打、59打点、OPS.875の好成績をマーク。代打での48打席では打率.356、4本塁打、13打点、OPS1.040という素晴らしい成績を残し、代打の切り札としても存在感を発揮した。リンドとアダムスはいずれも左打者で、左腕を苦手としているという点も共通しており、今季リンドが担った役割をそのままアダムスが引き継ぐことになりそうだ。
ブランドン・キンツラーと再契約を結んでブルペンのクオリティを維持し、アダムス獲得でベンチのグレードアップにも成功。今オフのナショナルズは今のところ、順調に補強を進めている。次に補強すべきポイントは若手2投手(エリック・フェッディとA.J.コール)が候補となっている先発5番手とまだ物足りなさの残る控え野手だろうか。球団史上初のワールドシリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇に向けて、ナショナルズの補強はまだもうしばらく続きそうだ。
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