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インディアンスが正一塁手確保 アロンゾと2年契約で合意

2017.12.21 12:39 Thursday

 今季まで正一塁手として活躍したカルロス・サンタナの引き留めに失敗(フィリーズと3年契約)したインディアンスだが、新たな正一塁手確保に向けて迅速な動きを見せた。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、インディアンスはヨンダー・アロンゾと2年1600万ドルで契約合意に至ったようだ。

 巧打好守の一塁手としてパドレス、アスレチックスなどで活躍してきたアロンゾだが、今季はフライを打つことに重点を置いたメカニクスを取り入れたことが功を奏し、本塁打が急増。これまではパドレス時代の2012年に放った9本塁打が自己最多だったが、5月だけで10本塁打を放つ予想外の打棒を発揮し、最終的には自己最多の3倍以上となる28本塁打をマークした。アスレチックスで22本塁打、OPS.896をマークしてオールスター・ゲーム初選出を果たし、8月上旬にブーグ・パウエルとのトレードでマリナーズへ移籍。移籍後は6本塁打、OPS.793にとどまったが、シーズントータルでは28本塁打、OPS.866とキャリアハイの成績を残した。

 今季の好成績が1シーズン限りのものなのか、来季以降も持続可能なものなのかを現時点で判断するのは難しいが、もし来季以降も今季同様の成績を残せるようであれば、2年1600万ドルという契約はバーゲンになる可能性が高い。サンタナが3年6000万ドルでフィリーズと契約したことを考えても、アロンゾの契約は破格であると言えるだろう。また、ここ2シーズンは守備防御点がマイナスとなっているものの、安定した一塁守備には定評があり、打撃面以外での貢献が期待できる点も魅力である。

 アロンゾ獲得により今オフのインディアンスの野手補強はほぼ終了。長打力と選球眼を兼ね備えたサンタナの流出は痛手だが、ジェイソン・キプニスやマイケル・ブラントリーが故障なく実力を発揮すればその穴は十分にカバーできるはずだ。残る補強ポイントはブライアン・ショウ(ロッキーズ)やジョー・スミス(アストロズ)が流出したブルペン。8回のアンドリュー・ミラーと9回のコディ・アレンへとつなぐセットアッパーを一人確保しておきたいところだろう。


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