カージナルスの三塁手補強はどうなる?
2017.12.22 12:06 Friday
エバン・ロンゴリアのトレードが成立し、マニー・マチャド残留の可能性が高まるなか、カージナルスは引き続き三塁手のグレードアップを目指している。三塁手市場は徐々に縮小し始めているが、カージナルスはいったい誰を獲得するのだろうか。
日本時間12月21日にロンゴリアのジャイアンツへのトレードが成立し、カージナルスのターゲットがひとつ消えた。また、オリオールズは「より良いオファーがなければマチャドを放出しない」と現時点で届いているオファーに満足していないことを明言しており、放出の可能性は低くなっている。カージナルスのターゲットはジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)に絞られたというわけだ。
2015年にア・リーグMVPを受賞し、直近3シーズンで111本塁打、OPS.946をマークしているドナルドソンはメジャー最高の三塁手の一人である。来季終了後にフリーエージェントとなるが、今のところブルージェイズがドナルドソンの放出を検討している様子はない。むしろ、ドナルドソンはトロントを気に入っており、ブルージェイズとの契約延長に応じる可能性もある。ブルージェイズはドナルドソンを放出する場合、先発投手、三塁手、若手有望株を含むパッケージを欲していると報じられているが、カージナルスにはその要求に応じるだけの選手層がある。ブルージェイズがドナルドソン放出に前向きでないという点が唯一にして最大のハードルとなるだろう。
その他の獲得候補としてはフリーエージェント市場のトッド・フレイジャーとマイク・ムスターカスが挙げられる。フレイジャーは直近3シーズンで平均34本塁打を放ち、OPS.783をマーク。三塁守備も安定している。一方のムスターカスは今季自己ベストのシーズンを過ごし、38本塁打&OPS.835をマーク。29歳という若さも魅力である。
フリーエージェント市場にまだフレイジャーとムスターカスが残っているということもあり、カージナルスはブルージェイズへの説得をそれほど急いでいないのかもしれない。だとすれば、フレイジャーとムスターカスのいずれかが市場から消えれば、カージナルスもいよいよ本格的に動き始めることになるだろう。ドナルドソン獲得に成功するのか、フレイジャーまたはムスターカスに落ち着くのか、あるいは現有戦力で賄うのか。果たして来季のカージナルスのホットコーナーには誰が立っているのだろうか。
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